先の休日、淀川河川敷で朝の写真を撮ってきました。毎年この時期になると撮っているお気に入りの場所です。夜明け前、夜と朝のグラデーションを背負って立つ梅田のビル街がかっこいいんですよねぇ。この場所で撮影する際は気象条件が結構重要になります。夜明け前の気温が零下近くで、極力無風、グラデーション狙いなら快晴も外せません。私が出かけた日はこの条件をしっかり満たす予報でした。朝起きて外を確認するとよく晴れています。ヨシヨシと気分良く出かけ、最寄駅の塚口駅で電車を降りると…ドン曇りです。
なんでなねん。。。
思わず口からツッコミが漏れました。お笑いの陽気なヤツでなく悲壮感漂う感じ。帰りたくなりましたが気力体力を投資しているので引き返せません。気を取り直して雲メインの方針に切り替えることにしました。幸い雲は南から北に流れていて南の空は晴れています。
到着後カメラの設定を調整して撮影開始した時点の雲量はこんな感じ。画面左端、ちょっとだけオレンジの線が見えるでしょうか？これが狙っていた日の出前にオレンジ染まる空です。すごい焼けてる(まだくやしい)。
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/11 30秒 32mm ISO100
南方向は結構晴れていますね。青から桃へのグラデーションが綺麗。でも出来れば青から橙が撮りたかったんだ！！！(それはそれとしてこの写真は気に入ってます。雲も水面もいい塩梅)
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/11 20秒 32mm ISO100
グラデーションが綺麗に撮れたらGFX100Sの16bitRAWを生かして限界までバキバキ現像してやろう…と思っていました。しかし今回はその路線では無くなったので、現像は軽い調整で済ませている写真が大半です。露出と彩度を上げるぐらい。精細度は触りません。色合いはVelviaの発色がベースになっています。
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/4 1/200 64mm ISO320
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/8 1/200 64mm ISO640
静かな夜明け。
結局雲は消えませんでしたが、既に手応えのある写真が何枚か撮れていたこともあって到着当初の悔しい気持ちは無く、景色と同化した穏やかな心持ちで撮影していました。当初のイメージとは異なるものの天候に合わせて上手くリカバリ出来たかな。
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/8 1/200 44mm ISO160
ビル街の隙間から日が差すのでスポットで照らされる感じ。
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/8 1/200 32mm ISO400
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/8 1/200 64mm ISO200
一通り撮った後は河川敷をゆっくり十三駅へ向かって歩きます。日の昇る街に阪急電車が吸い込まれてく。
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/5.6 1/450 32mm ISO200
FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/5.6 1/950 32mm ISO200
今回の写真は全てGF32-64mmで撮っています。ひっそりと増えました。GF35-70mmと迷いました。軽いし絞れば十分な性能を発揮してくれることは先日試して分かっています。でも大きくて重くて寄れなくてもいいから、今は画質優先にしよう！という判断で購入した次第。ヤフオクでお買い得に入手できたので仮に気に入らなくてもダメージは最小限で済みます(笑
使った感覚としては「単焦点のGFレンズからオーラを1段落とした」感じです。とてつもない特別な何かはありませんが、何をどう撮ってもしっかり応えてくれるレンズですね。どの焦点距離でも安心して使えますし望遠端だけ画質劣化が酷い…なーんてこともありません。まぁ2倍ズームですし。
ただズームは焦点距離をしっかり意識しないと「単焦点xx本分のレンズ」ではなく「焦点距離がグネグネしたレンズ」になってしまいますね。久しぶりに使ったので最初は少し戸惑いました。ちょっと意識すれば25mm、35mm、40mm、50mmと使い分ける事ができたので、本当に単焦点レンズを何本か持ち歩いてるみたいだなぁと感じました。まぁこれはちゃんとレンズの性能が高いからそう思えたのでしょう(その中でもやっぱり換算40mmを多様していたのはちょっと可笑しかったですが)。
GFレンズのズーム、すごいなぁ。
