先日までやっていた「ささやかな冬景色」シリーズは三田の千丈寺湖畔で撮影したものでした。
千丈寺湖へ行ったのは朝霧を撮影したかったからです。三田は播磨〜摂津地域では気温が低く、気温と水温の差で霧が発生するとか。北国の海では「けあらし」というヤツです。湖でも同じ表現で良いのかは分からないのでタイトルは「朝霧」としました。
撮影に訪れたのは初めてです。どういう気象条件で発生するのかもよく分かりません。出てればいいや…ぐらいの気持ちで向かいました。
到着すると気温はマイナス4度。私の感覚では極寒です。ここは兵庫県南部ですからね…肝心の霧はうっすら出ていました。これが多いのか少ないのか分かりませんが、とりあえず見る事ができて嬉しい限り。
霧は水面1mぐらいのところまでうっすら出ているぐらい。視界を遮るようにモウモウとはしていません。風はないのですが湖面を滑るようにスーッと霧が流れていて面白かったです。
山に囲われているので日の出はなかなか来ません。ブラブラ散策&撮影しながら待機。GF100-200mmは広角端で最大撮影倍率0.2倍なのでこういうショットも撮りやすいんです。
山からの日の出。
どうもこの湖は釣りスポットみたいですね。寒い中どんどん湖に繰り出して行きます。人のこと言えませんが努力の趣味人たちだなぁ。
日が差すと朝霧が金色に染まって…というシチュエーションをちょっと期待していたものの、そこまでダイナミックにはなりませんでした。でも望遠で圧縮すれば結構サマになります。それにGFXの高画素が生きる被写体ですからね。緻密な霧、湖畔の森を、湖面のうねりをしっかり1枚にまとめてくれました。こういう写真が撮れると個人的には嬉しいですね。