ツイッターで交流させていただいている、たけさんが自作のプリセットを無料公開されています。私もGFX100Sの写真を(jpegですが)提供して微力ながら協力させて頂きました。
折角なので試してみたいですよね。4種類あるのですが、今回はその中の「黄陽」と名付けられたプリセットを使って現像しました。ただ、正直、単純に使うとあまりに私の好みから外れてしまうのです(たけさんごめんなさい)。そこでたけさんの説明書き『全体的にふんわり黄色ベースの暖色をまとわせるプリセット。 ベースプリセットの柔光からの正統派生。更に穏やかな雰囲気を作り出せます。』からヒントを得て、ノスタルジックネガと組み合わせて使ってみることにしました。ノスタルジックネガに合う写真なら「黄陽」も合うのでは?という作戦です。ちなみに、現像はノスタルジックネガ&「黄陽」の適応と、露出&周辺減光の調整のみです。
お気に入りの一枚。逆光でコントラストがドギツくなるところが、程よく軟調かつ綺麗な緑になっています。秋の良い日が撮れました。
これは私の写真じゃなくなりました。フジの緑ではありませんね。こうなるのかーって感じ。
ノスタルジックネガとクラシックネガの中間みたい。
今回の色合いによくマッチした元写真です。基本的に夕方の光ベースが良さそう。まぁノスタルジックネガですし。
これもクラシックネガ風になりました。ただしクラシックネガ程ハイライトが飛ばないのがグッド。
いかがだったでしょうか。個人的には打率3割といったところ。実は私、そもそも「シネマティック」「エモい」色合いは好きじゃ無いんですよね。映画見ても「色かぶってるなぁ」と思っちゃうので…ただし1枚目と窓の写真は好みだったので、もう少し研究すれば使いこなせるかもです。
もともと私はプリセットに興味なかったんですよね。フィルムシミュレーションの色合いが好きですし、先に書いた通りシネマティックやエモい色合いは被っているようにしか見えません。それにデジタルの良さは「正解の無い自由な色合い」なのに、画一的に染め上げるプリセットはどうなの?とも思っていました。ですが、最近画一的な色合いでも許せるパターンがあることに気づいたのです。それはフィルム。特にネガですね。フィルムで撮った写真ならコダックでもフジでも「まぁフィルムだしね」とアッサリ納得出来るのです。なので今回はフィルムを使うつもりで現像してみた次第。
自分の好みには絶対の自信はあります。でもそれだけでは視野が狭いので、いろんなものを積み上げたいなぁと先日のハービー・山口さんの写真展を見て感じていました。今回のプリセットはまさに渡りに船。プリセット作者のたけさんには感謝です!