shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

Kodak Ektar 100がサッパリ分からない

はじめに

最近Kodakフィルムの高騰が話題になっていますね。というかこの記事公開時点はすでに値上げ後ですね。。。しかし私は静観できています。というのもKodakのフィルムは普段あまり使わず、さらに「念の為」Ektar100を1箱買ってストックしているから。

digicame-info.com

実はKodakのフィルム全般、発色が好みではないのです。なので「自分はいいけど好きな人はお気の毒だ…」ぐらいの感覚でした。どの程度興味が無いかと言えば、夏に撮影して現像したネガをそのまま放置しているぐらい…です(Kodak好きな方ごめんなさい)。確かプリモフレックスを購入後テスト撮影し「現像代がポジ比で安い」「職場近くのショップで即日現像できる」という理由でEktar100を使って、ネガ現が綺麗な事を確認して満足→放置していました。

最近GFXを使ったデジタイズの環境を少しアップデートしまして。気持ち的に作業のハードルが下がったのを機に今回取り込んでみたのです。そしてその感想がタイトルの通り。「サッパリ分からない」のは、1回の撮影で撮れた写真が好みの両極端だったこと。仕事の昼休みにパッと撮ったので同じ日、同じ時間帯、同じ様な光線状態なんですね。なのに好みドストライクもあれば、全然好きじゃない写真も。混乱です。

前置きが長くなりました。ここから写真と私の好み具合をご紹介します。

大好き!ガッツポーズ

この2枚は私の好み度直球で見た瞬間ガッツポーズしたくなる心持ちでした。どちらの写真も色とコントラストがめちゃめちゃカッコいい。はぁ、イイ…なんで放置してたんだろう、値上げ前にEktar買い増ししておけば良かった…と後悔しました。

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/5.6 1/250 ISO100, Ektar100

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ISO100, Ektar100

ウンウンイイネ

この2枚も先に紹介した写真には劣るものの、私の好みに合致した描写です。やはり色とコントラストが綺麗。Ektar100は緑と青が得意なのかな?でもフィルムってパッケージの色が得意(Kodakは黄色でフジは緑)と聞いたこともあるし…なんて考えていました。

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ISO100, Ektar100

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ISO100, Ektar100

様子がおかしい

あれれ、なんだか色がおかしくない?シャドウの青はここまでと同じ傾向だけどハイライトが…マゼンタ乗ってるのかな?良く見ると椿っぽい葉っぱもマゼンタ入ってて好きじゃないぞ。。。たまたまかな?コントラストと粒状性の高さもザリッとしていて砂を噛んでるみたい。

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ISO100, Ektar100

直視できない

こういう色合いがお好きな方、Ektar愛好家の方には大変申し訳ないのですが、この3枚はちょっと生理的に受け付けません。見ているだけで生暖かいスライムを無理やり飲まされている様な気分になります。私はGFXでネガを撮影した後、NegativeProというツールでネガポジ変換し、Lightroomで仕上げるフローでデジタイズしています。なので、やろうと思えば元の色(=プリセットの色。デジタルスキャンに元の色があるか無いかは別として)を無視して色調変更できるんですよね。でも何をどうやっても自分の好みにはなりませんでした。煮ても焼いても食えない。

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ISO100, Ektar100

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/5.6 1/500 ISO100, Ektar100

東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/5.6 1/500 ISO100, Ektar100

おわりに

ブログでご紹介する都合上、私の好み毎に掲載しました。しかし実際の撮影順は掲載順とは違っています。なのでだんだんと好みから外れていったのではなく、取り込むたびに「やったぜ!」「どゆこと!?」を行き来していました。それゆえにタイトルは「サッパリ分からない」とした次第です。

処理中は本当に訳が分かりませんでした。でもこうやってちょっと分類しながら落ち着いて眺めてみると、順光か逆光で青か緑をコントラスト効かせて撮ればGood/斜光でダイナミックレンジを広く彩度高く撮るとBad、なのかも…ぐらいには分析できた気がします。まだフィルムは残っているので研究すればいいのでしょうが、私にとってDead or Aliveみたいな特性なので尻込みしています。まだ使用期限は残っているので暫く寝かせてから再トライかなぁ。。。