shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

さらばGFX

はじめに

タイトルの通り、GFX100SIIを手放しました。ついでにGFレンズも一掃、GS645WとPROVIA100Fもヤフオク流し、完全に脱FUJIFILMした形です。GFXは私の写真活動の中心的な存在でした。趣味の撮影から子供の撮影、フィルムのデジタイズ、たまーに仕事の写真を撮ったりも。GFX無しには全く何も回りませんし置き換えられるカメラも無いと思っていました。しかし売っぱらいました。気持ちよくスパっっと!

理由を感情的に一言で述べるなら「FUJIFILMの製品は価格と質感が釣り合ってないからもうイヤ!!!!!!!」です。(直接的にトラブルが発生したわけではありませんご心配なく)。もちろんこれだけではなく、積もり積もったアレソレコレ…もありますが、主たる理由です。

メーカー側から見ればGFXのターゲットにギリギリ掠っていたユーザーが脱落した、という事になるのでしょう。

 

GF45-100mmショック

事の発端は、GF45-100mmが劣化したこと。といっても故障とか不具合ではありません。ズームリングの繰り出しに引っ掛かりが発生して「ギギギ・・・」みたいな感触になってしまったのです。車のワイパーってゴムが劣化すると「グギギギギッ!」ってなるじゃないですか。あれがレンズに発生した感じ。派手はものではありません。問題にしない人も居るでしょう。ですが私は嫌でした。単純に使いにくいですし、中古(美品)とはいえ20ウン万円もするレンズが1年足らずでこんな事に…という事実も目を背けたいものでした。もちろん個体由来の現象かもしれません。しかしこれまで何本もGFレンズを使ってきた経験からは「これはハズレだったんだな」と思う事は出来ませんでした。火のないところに煙は立ちません。

というのもGF45-100mmはとても気にっていたからです。世間的にはサイズや重量が弱点とされていますが、私には許容範囲内でした。ズーム全域で安定した画質、程よい焦点距離、素早いAF、私の撮影スタイルにぴったりでとても信頼していたのです。しかし突然の劣化。もう完全に裏切られた気分で数日間メンタルの調子を崩しました。

劣化してしまったGF45-100mm、修理したり売却&新品or中古美品の個体をお迎えすることも検討しました。GF45-100mmサブスクです。しかしそれを1,2年おきに繰り返すのか?と考えると全く楽しくありません。撮れる写真は満足ですが維持コストの発生理由がなんかイヤです。FUJIFILMの熱狂的なファンや信者ならアリでしょうが…私はそうでは無いんですよね。

 

忍び寄るクタビレの気配

で、ふと新品購入から1年ちょっと経ったGFX100SIIをチェックすると、

  • 電源ボタンのカタカタが増している
  • メディアスロットカバーのガタが増している
  • 前後ダイヤルがカスカスした感触になっている
  • チルトモニタのヒンジが緩くなっている

等々の変化に気づいてしまったのです。悲しいです。5000ドルもするカメラなのに1年ちょいでこの状態とは。以前から常々申し上げてきましたが、フジの製品は使い込んでも「エイジング」ではなく「クタビレ」ちゃうんですよね。撮れる写真は大満足で得られるものは多いですが…システム全般の質感や、質感由来の撮影体験が価格から「期待したい」レベルに全く届いていません。価格と質感が釣り合ってるとは思えないのです。イロイロ大人の事情や理由は想像できますよ。でも私は「頑張って購入しているフツーのサラリーマン」なので頑張ったお値段分は期待したくなるのです。GFXを使い始めて6年弱、撮れる写真の良さで誤魔化してきましたが、GF45-100mmショックで限界突破しちゃった感じ。私がフジ機を始めて使ったX-E2の頃からこの点は全く進歩していないんですから。。。トップカバーをアルミから何時間もかけて削り出す前に、もっと他にやる事あるんやないの?

 

おわりに

別のカメラやレンズに買い替えて一時的に誤魔化しても、根本的にフジの製品が変わらない限りこの悩みからは開放されないんだな、と考えると嫌になっちゃいました。お金持ちならそうしたいところですが、私は絞り出していただけなのでそんな事は普通に無理ですし。

で、GFXを売り払うなら代わりに別のカメラを…とならなかったんですよね。一応軽く検討はしましたが、今回の出来事のショックが大きすぎて写真を撮る気力が完全に失われている現状です。幸い写真を見るのは楽しいので、ここ3週間ぐらいは今まで買い集めた写真集やプリントをゆっくり眺める、をやっています。現像に追われる事なくゆっくり過ごす夜は新鮮です笑

今の状態が一時的なのか恒久的なのか分かりません。終了なのか中断なのか。来週シレッと新しいカメラを買っているかもしれません。どうなるんでしょうね…ということで、今回の記事はこの辺で。私の好きなF1用語でおしまいにしようと思います。

LET’S WAIT AND SEE!

 

追記

一夜経って読み返すと、なんだか文章が上手くありません。カメラやレンズの質感がトリガーは事実ですが、記事冒頭の一言の部分は「もうFUJIFILMの為に頑張れない」が正確な気がします。

  1. 信頼していたGF45-100mmに劣化発生(大ショック)
  2. 今まで積層されてきた質感面での不満が露出(出るわ出るわ)
  3. GFX維持の為の努力(金銭、撮影、家庭…etc)が馬鹿馬鹿しく悲しくなる
  4. デフレスパイラルの如くカメラ全般嫌気(イマココ)

といった流れです。この記事の初稿を書いた時点ではなるだけ冷静に、を心がけていたんですが…文章の整理は怒りと絶望の追体験、平静では無かったようです。

先にも書いた通り「もう頑張れない」が正確ですね。GF45-100mmが劣化しても修理やサブスクで維持する事は可能でした。でもそうしたいと思えなかった。フジに対して「良い写真をたくさん撮れました、ありがとう」の感謝はあっても、愛やら信心は1ミリも育っていながったのです。残念ですねぇ。

そう言えば、熱心なフジユーザーだった数名の知人友人たち、いつの間にか別メーカーのカメラ使っています。もしかしてと邪推してしまいそう…いけませんね、また感情的になっているかも。この辺でやめておきます。追記おわり。