shigiphoto days

Leica M typ240で撮った写真をつらつらとご紹介。

50mmレンズが増える理由が分かった気がする - Planar T*2/50 ZMとCOLOR-SKOPAR 50/2.2

はじめに

皆さんのお好きな焦点距離は何ミリでしょうか。やっぱり35mmと50mmが人気どころだと思いますが、85mmが至高だとか、いや300mm以上の世界が一番だとか…という方もいらっしゃるかと。

ではその焦点距離の単焦点レンズ、何本お持ちですか?0本、1本、2本、それ以上…。

実は昨年まで、私はこの「2本以上」があまり理解できない人間でした。今日はそんな私が、ある2本の50mmにすっかり考えを改めさせられた、というお話を。

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/4000 F1.7 ISO200

「同じ焦点距離を複数持つのはおかしい」と思っていた頃

昨年までGFXを使っていた私は、こう思っていました。「同じ焦点距離のレンズを複数持つのはおかしい」と。(※自分のもろもろを完全に棚上げした発言です)

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/250 F1.7 ISO2000

描写の異なるレンズ(よく写る系とオールドレンズ系かな)で複数欲しくなる、という論調は把握していましたよ。把握はしていたんです。でも、GFXを使っていた頃の感覚として、GF50mmを持っている状態でSuper Takumar 55mm F1.8(4433センサーをカバー&GF純正レンズとは傾向が異なる)をわざわざ買おう、とは思えなかったのです。(そもそもGFXは選択肢が少ない、という環境ではありますね)

というのも、私の用途ではGF純正レンズが最もGFXシステムのパワーを発揮&好みに合致していたのです。Takumarを使ったところで「いや、このシーンGF50mmがあれば…」と後悔すること必死。描写ベクトルが違おうが関係ない。だったら最初から1本でいいじゃない、という理屈です。…と、当時は大真面目に思っていたのでした。

ライカ移行、そして「1本」という選択

その思考のまま昨年秋にライカへ移行し、さあ50mmをどうするかと検討を始めました。候補は、信頼と実績のPlanar 2.0/50 ZM、SNSで教わったCOLOR-SKOPAR 50mm F2.2(以下カラスコ50くん)、それにSONNETAR 1.3/50、あとちょっとだけC Sonnarも過ぎったり。

購入は1本。予算的にも、考え方的にも、1本です。ここは絶対に譲れませんでした。

不用意にレンズを増やすと人的リソース(=私)が枯渇してレンズが回らなくなる状況を嫌います。回らなくなったレンズが防湿庫で眠っているのは、私にとって極めて大きなストレス。 また、私は機材を「使いたい」欲求が強いようでして。どんな理由や要因があるにせよ、いろいろ検討→購入したレンズを湿庫の肥やしにしたくないタイプなのです。

カメラ屋のレビューや個人ブログ・noteを読み漁り、先人たちのアドバイスも頂いて、最終的に選んだのはカラスコ50くん。「質感描写に優れる」という評価を重視しての決断でした。

結果は上々で、今でも楽しい50mmライフを送れています。この選択に後悔はありません。

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/750 F6.8 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/350 F2.4 ISO500

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/1000 F2.4 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/4000 F1.4 ISO200

こびりつく「Planarの世界線」

ところがです。頭の片隅に「Planarを選んだ世界線はどうだったんだろう」という考えが、ずーっとこびりついて離れない。

カラスコに満足しているのに、です。困ったものですね。

その未練をSNSでぶつぶつ呟いていたところ、なんと心優しいフォロワーさんが「貸しますよ」と。ありがたや…!!! 持つべきものは優しいフォロワーさんです。こうして私は、自分で選ばなかったはずの世界線を覗き見ることになったのでした。

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/125 F2.0 ISO3200

Planar 2.0/50 ZMを使ってみた

先に断っておくと、どうしてもカラスコを先に使い込んでいるバイアスはあると思います。その上での感想です。

まずは輪郭のはっきりした感想から。

  • めっちゃプレーン。これがピュアなプラナーか、という納得感
  • 周辺減光が少ない!
  • 思ったよりずっと解像する
  • ボケ量は…まあ気にしていません(いつもの)
  • ボケ質はこれまでの写真人生でよく見てきた、あの感じ
  • 特性をレーダーチャートにしたら、たぶんキレイな円になる

そして、ここからはちょっとファジーな、お気持ちベースの感想です。

  • 余韻を感じる
  • 諧調がいい
  • 合焦からボケはじめにかけての部分がいい
  • とにかく、じんわりくる
  • 必要十分の解像とボケはじめが気持ちいいので、体感の「気持ちいい深度」が深い

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/350 F1.7 ISO3200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/250 F4.0 ISO3200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/180 F1.7 ISO3200

2000年代設計のレンズと2010年代前半のボディの組み合わせですから、今さら私が詳しくレビューする必要も無いと思うのですが…あくまで「私が使ってどう感じたか」のご紹介ということで、ひとつ。

競合してくれなかった

困ったことに、Planarは私の好みでした。いいところがいっぱいあった。そしてさらに困ったことに ── カラスコと良さのベクトルが違いすぎて、競合しなかったのです。

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/1000 F6.8 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/250 F8.0 ISO400

質感でぐっとくるカラスコ、諧調と余韻でじんわりくるPlanar。特性はこんなに違うのに、どちらが上とも下とも、甲乙がまるでつけられない。2本とも私の好みの範疇にすっぽり収まってしまっているんですよね。だから「特性が違うから状況で使い分ける」という発想にすらならず、どちらを持ち出しても「あ、もう一方なら…」と思う瞬間が来ない。GF50mmとTakumarの時は、まさにそこで切り捨てたのに。我ながら不思議な状態です。

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/750 F1.4 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/500 F2.0 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/1000 F1.7 ISO200

レンズや機材を増やすときの常套句に「用途が違うから」「使い分けできるから」というのがあります。正直に申し上げると、あれは半分くらい言い訳だと思っていました(自分にも他人にも)。でもPlanarとカラスコに関しては、そんな言い訳がましい口上はいりません。

両方欲しい。使い分けはランダムでいい。

なんということでしょう。あれだけ「同じ焦点距離を複数持つのはおかしい」と言い張っていた私の中で、それが完全に正当化されてしまいました。

おわりに

改めて、Mマウントレンズの層の分厚さを実感する出来事でした。しかも今回の登場レンズ、Planarもカラスコもどちらもコシナ製なんですよね。50mmだけ見てもまだまだ他にたくさんある…単独メーカーでこんなラインナップを形成してしまうなんて!あふるる狂気!!!(最上級の誉め言葉)

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/750 F1.7 ISO200

 

…と、いう訳で。同じ焦点距離を2本持つ理由が分かってしまった以上、3本目を正当化する日もそう遠くないのかもしれません。こわいですね。皆さんもどうぞお気をつけて。50mm沼の縁より。

写真たち

COLOR-SKOPAR 50/2.2

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/4000 F4.8 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/125 F2.4 ISO640

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/500 F4.0 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/350 F1.7 ISO800

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/500 F13.0 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/750 F4.8 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/250 F2.4 ISO3200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/250 F2.4 ISO1600

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/45 F2.4 ISO3200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/250 F5.6 ISO2000

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/4000 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/4000 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/4000 F3.4 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + COLOR-SKOPAR 50mm F2.2 VM, 1/4000 F6.8 ISO200

Planar T*2/50 ZM

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/4000 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/2000 F4.8 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/1500 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/350 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/4000 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/4000 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/350 F1.7 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + Planar T*2/50 ZM, 1/4000 F1.7 ISO200

C Sonnar T*1,5/50 ZM (おまけ)

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LEICA M (Typ 240) + C Sonnar T*1,5/50 ZM, 1/4000 F4.0 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + C Sonnar T*1,5/50 ZM, 1/500 F1.2 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + C Sonnar T*1,5/50 ZM, 1/500 F1.4 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + C Sonnar T*1,5/50 ZM, 1/350 F1.2 ISO500

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LEICA M (Typ 240) + C Sonnar T*1,5/50 ZM, 1/2000 F2.4 ISO200

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LEICA M (Typ 240) + C Sonnar T*1,5/50 ZM, 1/4000 F4.8 ISO200