私の使っているX-H1はAPS-Cサイズのセンサーを積んだカメラです。レンズの光学性能の高さも合間って、このカメラで撮る写真の画質には満足しています。
しかし、そうは言いつつもフルサイズセンサーを使ったカメラには画質面…正確にはS/N比の高さでは敵いません。特にライカのカメラで撮った曇天の海の写真はスゴイ。雲の質感がしっかりと表現されていてノッペリしていないのです。正直自分のカメラでは無理だなぁと感じていました。
そんな時、多分内田ユキオ氏のコラムだったと思うのですが、「Xシリーズはハイライトの飛びが美しい」という内容を見て、自分でも試してみることにしました。するとこれがなかなか良いのです。
今まで私は現像するときにフルサイズ機の写真に寄せようとしてきました。しかし内田さんのコラムを読んでからはAPS-CやX-Transe CMOSセンサーの特性を活かす方向に変えようとしています。「呼吸」「波は美しい」「なんでもない空」、この辺の写真ですね。今までの自分の写真に比べてダイナミックな仕上がりにしています。
ようやく本題、今日の尾道商店街で見つけた干物の写真です。撮った時は洗濯バサミがいい感じでしたが、現像時にエンガワ部分に良い光が入っていることに気づいたのでコントラスト高めのモノクロに仕上げました。エンガワの質感が気に入っています。
現像の方法を変えると当然ですが今までの写真とは違う仕上がりになるので楽しいですね。今までだったら採用されずに見落とされていたかもしれない写真も、少しは活かせるようになるかもしれません。写真は奥が深いです。