shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

MAMIYA SEKOR C 45mmF2.8N試写

GFX50Rを購入したのち、1番最初に入手したマミヤのレンズ、SERKO C 45mmF2.8Nのご紹介です。

私はあまり広角レンズが好きではありません。なんとか使えると思っているのは35mmまでで、24mmや28mmは苦手です。21mmは飛び道具的な感覚なので活用できるかもしれませんが…使用頻度も低く、得意でないレンズは純正のGFレンズを買うことは出来ませんよね。なのでマミヤのレンズに目をつけたんです。

購入当初は勇んで試写に出かけたのですが、1番期待していたシチュエーションで思った描写をせず、がっかりしてしまい今では自宅用のWebカメラレンズとして使われています。


くだんの写真がこちら。一見綺麗ですが、周辺部が流れてしまっています。絞りはF5.6。右側が片ボケっぽいですが、左側もボケているのでどのみち完璧には解像しないのでしょう。球面収差でしょうか…そういえば軽い樽型の収差もあります。純正のGFレンズは完璧な描写だったのでより残念に感じたことを覚えています。発色はとても良いのですが。

こちらは以前紹介した写真です。右下に若干の流れがありますね。ただし1枚目ほどではありません。合焦位置によって傾向が異なるのかも。雲の描写は見事です。

2枚続けて受箱の隅をつつく様なことを書きましたが、3枚目の写真では気になりませんね。ビル外壁の質感はしっかりしており、説得力があります。

4枚目は植物写真。葉脈やうぶ毛までしっかり写っています。F5.6なので玉ボケは6角形になるものの、ボケ自体が柔らかいので嫌味はありませんね。

最後は夜のレストランで撮影したローストビーフです。絞り開放ですがしっかりした描写で美味しそう。GFXでやることではないかもしれませんが、こういうテーブルフォトもこなせるレンズです。


この記事を書くにあたって写真を見直したのですが、どうも私の個体は右側に片ボケが出ている様です。古いレンズですし格安で購入したので気にはしていません。しかしレンズの性能評価という点では正確性を欠いてしまったかも…まぁそいういう部分もひっくるめて理解した上で運用する必要があるのでしょう。

そうそう、私は「オールドレンズ遊び」という言葉が嫌いです。オールドレンズ に何を求めるかは自由ですが、古いレンズは適当に撮って収差を出しておけばOK、という軽薄なスタンスを感じるんですよね…写真を撮るならどんなカメラでもどんなレンズでも真剣にシャッターを切る、そうありたいものです。