shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

GFX50RのCLASSIC Neg.とProvia雰囲気比較

フジのフィルムシミュレーションはProviaを使うことが圧倒的に多いです。そうでない場合はVelviaかCLASSIC Neg.。以前はClassic Chromeが好きでしたが、CLASSIC Neg.にとって食われてしまいました。フィルムシミュレーションは写真の雰囲気で決めています。直感ですね。うまく言語化は出来ないのですが自分の中では明確な線引きがある感じ。なので判断は一瞬です。

しかし今回の写真はどちらか一方に決める事が出来ませんでした。これは珍しいので、折角なので現像した写真をご紹介しながら考察してみます。

被写体は夕焼けのススキです。バイクで何でもない道を走っている途中、いい感じに夕焼けとススキが綺麗になったので一旦通り過ぎたのちUターンして撮りました。(余談ですがバイクの上だと景色は3割増しで綺麗に見えます。なので良いなと思って引き返し、じっくり見るとイマイチだった…という事が非常に多い。何なんでしょうね)


まずはProvia。秋の夕日にススキが映えて素直な美しさですね。Velviaにするとちょっとクドイ場合でもこちらなら大丈夫。私の中ではこれぞ富士フィルム!といった感じです。

次にCLASSIC Neg.。秋のどことなく寂しい雰囲気が表現できていますね。それでいてハイライトからシャドウの差はダイナミックなので被写体は存在感があります。

こうやって比較すると同じカメラで撮れる写真とは思えないほど違います。改めてGFX50Rをアップデートしてくれたフジには大感謝。画像処理エンジンは1世代前、X-T2と同じですから…より新しい世代のX-T3には未搭載なので、この辺の位置付けはハッキリしています。シビアな話ですが本体価格は正直です。

で、個人的な考えですが、ProviaとCLASSIC Neg.の違い/使い分けは撮影者が込める感情のベクトルの違いなのかな、と思いました。ProviaやVelviaはストレートな「感動」そのものを表現する場合に、逆にCLASSIC Neg.は言葉に出来ない、後ろ髪を引かれる様な心情を込める場合に良いのかもしれません。共通しているのは前向きな気分、という事。どちらを使ってもベースは「美しい写真」ですからね。

 ということで今回は2つのフィルムシミュレーションの比較考察でした。とは言いつつ、似たような写真を量産した結果、優劣が付けられずに全部載せしたというのが本当のところですw

まぁ写真集ではないし、趣味の個人ブログなので問題ないでしょう。