shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

SEKOR C 80mm F2.8N練習 滑らかな海

MAMIYA645様の標準レンズ、SEKOR C 80mm F2.8Nを最近気に入って使っています。

  • 換算65mmの画角が良い
  • 中判用レンズとしては非常にコンパクトな作り(当社比)
  • ヘリコイド付きアダプターと組み合わせれば寄れる
  • レンズの発色がクラシックネガと相性◎

という辺りがポイントですね。

今回の被写体はいつもの海。流石に同じアプローチだと飽きるので試行錯誤しながら撮影です。


最近気がついた事があります。波の写真は押し寄せてくるダイナミックなタイミングより、引き返し始めた瞬間に撮ると滑らかな水面が美しい、と言うことに。砕けた波の飛沫が細かな泡になって沖に引き返すのですが、艶やかな水面に散りばめられた泡が面白いんですよねぇ。

今までは波が1番盛り上がる瞬間を高速シャッターで撮ることが多かったですが、新たな発見のおかげで波の撮影がまた面白くなりました。大したことではないものの1つの事を突き詰めるのは楽しいですね。

玉ボケの形でF値が分かります。これはF5.6。なんとなく、前ボケに海の穏やかさを感じました。

画面左のハイライトと、波が立っている箇所の境界近辺に、水の滑らかさを感じます。1枚目とこの4枚目が滑らかさは顕著。球面収差由来の描写なのでしょうか。撮った後にカメラのモニターで確認した時は「あんかけみたいな海だな…」と感じました。

SEKOR C 80mm F2.8NはMAMIYA645用レンズの中では高性能だそうですが、現行のGFレンズとは比べるべくもありません。しかし必要十分な性能はありますし、滑らかな描写は魅力。レンズの特性をもっと理解して使いこなしたいと思えるレンズです。


カタログを確認したところ、レンズ構成は変形ダブルガウス型でしょうか。興味深いのは80mmF1.9と80mmF2.8が同じタイプのレンズ構成に見える事。と言うことは、F1.9の方も開放はよく分かりませんが1段絞れば描写は安定しそうですね。

※レンズ構成はこちらのサイトを参考にさせて頂きました。