shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

GFX100Sで父の写真をデジタイズ

はじめに

みなさんご存知でしょうが、私の趣味は写真です。ですがこれは私発祥ではありません。父も写真が趣味でした。ちなみに祖父もです。血を感じますねぇ。

その父が撮影したポジが5000枚ほどあります。去年からこのポジのデジタイズ作業を行っていました。今はネガもポジもフィルムは高くなっちゃいましたが、30年前にポジで写真を撮っていたというのは凄いですね。今となってはGFX100Sを購入しちゃったのでトータルコストは私の方が高いですが、ポジで日常的に写真を撮るのはランニングコストが凄そうです。

(後になって調べてみるとネガが流行り出したのは90年代〜という話を見かけました。ということはこの時代ならポジはフツーって感覚なのかも)

 

機材紹介

取り込みはボディはGFX100S、レンズがsmc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4、フィルムアダプタはニコンのES-2です。あと延長リングとしてハクバのメタルフードも使ってますね。この構成で、本体を35mmモードにすると最短付近で等倍撮影になります。取り込んだ画像は6000万画素ぐらい。長い鏡筒を支えているのは…何だったかな。数年前に買ってその後全然使っていなかった、中華のアルカスイスホルダーです。これが無いと鏡筒が長すぎてそのままでは下にたわんじゃいます。画質的にも、レンズへの影響的にも問題大ですから。

Apple iPhone SE (2nd generation), ƒ/1.8 1/60 3.99mm ISO250

システム全体を支える三脚はLeofotoのMT-03ミニ三脚。これすごい良くて、このビジュアルでもガッチリ安定しています。もちろんバランスはしっかり取っているものの、この小さな三脚でGFX +αをしっかり保持できるのはちょっとびっくりですね。数年前から三脚はSIRUI、BENRO、Leofotoと中華メーカーばかり使っていて既に信頼していましたが、この件で更に三脚は(良い)中華だ!との思いが強くなりました。

Apple iPhone SE (2nd generation), ƒ/1.8 1/30 3.99mm ISO320

取り込み風景。撮影手順は、フォルダーにフィルムをセット→アダプターをカメラにセット→液晶画面で傾きとピントをセット→撮影、というものです。1枚当たりの作業時間は1分ぐらいでしょうか。PCに取り込んだ後は、余計なフチがちょっと写っているのでトリミング&傾き補正ぐらいでとどめています。露出は撮影時に適正を1枚ずつチェックしているのでOK。後は特に手は入れていません。5000枚全てを取り込むわけではないのですが先は長い。

Apple iPhone SE (2nd generation), ƒ/1.8 1/60 3.99mm ISO80

30年以上前の写真がしっかりデジタルで蘇る。しかも6000万画素なので現代画質。うちにはプリンターもあるので、ポジ→(デジタル化)→プリントまで、データ化も含めて自分で完結できます。これはちょっと楽しい体験ですね。素直にポジ→プリントすればアナログなプリントは手に入るものの、物量的には傘増しになっちゃいます。デジタル化して複数のストレージに分散保管していれば短期的には安心、利便性もアップ。デジタルの長期保存はハテナなところはあるものの、アナログでも同じことかなぁと思ってます。

 

写真紹介

ここからは取り込んだ写真を少しだけご紹介。

この少年は30年後、超高いカメラを買う様になります。赤ちゃんの頃から撮られまくってるとそう育つのかも。ということはウチのムスメも…?

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/8.0 1.5 秒 120mm ISO400

こちらもウチのムスメとデジャビュを感じる1枚です。私も同じ様な写真をムスメで撮りました。幼少の頃、縦置きV型エンジンのバイクに乗せておけば、将来バイク乗りになるのかも…

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/8.0 1 秒 120mm ISO400

厳しい環境で撮られていたのでチョイスした1枚。構図的に父も厳しいポーズで撮っていたのでしょう。

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/8.0 2 秒 120mm ISO400

カメラとレンズは何を使っていたのかはわかりませんが、総じてよく写っている印象です。でもノイズだけは多く感じますね。GFX100SのISO12800相当ぐらいでしょうか。そう考えると今のデジカメの写真はノイズ全然無いですねぇ。

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/8.0 1.5 秒 120mm ISO400

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/8.0 1.5 秒 120mm ISO400

 

おわりに

ということで、フィルム取り込みの話でした。30年前のポジがデジタル化できるのは面白いですし、綺麗に残っているのを見るとフィルムの保存能力は高いんだなぁと感じました。子供が出来た今、自分が子供の頃の写真を見るのは嬉しいですし。ですが、時間と手間が掛かるのも事実です。今フィルムカメラでの撮影が流行ってる(局地的?)様に感じますが、撮りっぱなしではなく小まめにデジタル化した方が良いと思いましたね。

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/8.0 1.3 秒 120mm ISO400

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/8.0 1.5 秒 120mm ISO400

あと、写真を見て思うのは「全く同じ機材で今撮影しても同じ写真にはならないだろう」ということ。機材が一緒でも時代が違いますからね。当然のことながら、写真は「今」を切り取って残すことのできる媒体なんだなと実感しました。動画と違って静止しているので鑑賞者の想像力で色々上書きできますし。つくづく良い趣味に出会ったと思います。これからも撮りまくらないと!