shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

写真展「ST KILDA」を見に行ってきました。

写真家 加藤秀さんがイギリスの絶海の孤島「セント・キルダ」を撮影した写真展に行ってきました。場所は大阪なんばにある富士フイルムイメージングプラザ大阪です(三宮から阪神で直通だったので神戸民は行きやすい)。今回の写真展に興味を持ったキッカケは写真展のトップを飾っている島の写真。たまたま何かのメディアで見かけ、不思議な雰囲気だなぁ→富士フイルムイメージングプラザで開催かぁ→でも東京でしょ?→大阪でもやる!→GFXで撮影されてるやんこりゃ見に行かないと!という流れです。

imagingplaza.fujifilm.com

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/4.0 1/160 120 mm ISO 1600

まず最初に感想を。非常に楽しめました。写真はもちろん、撮影された加藤さんが在廊されているのでお喋りさせてもらいまして。ST KILDAの話は興味深かったですしGFXの話は「そうそう」という会話ができて非常に楽しかったです。朝イチ10時に入館して1時間以上会場に居たはず…もう一度見に行きたいです。大きく(B0相当)プリントされた銀塩写真は一見の価値ありです。とてつもない存在感でした。何かを放出しているかの様です。たくさん写真が展示されているので、現地の冷たく湿った雰囲気がフロアに漂っていました。岩肌はざらりとした感触が手のひらに想起させますし、岩塊は手に持って放り投げたくなりました(謎)。また、見るだけではなく思考も必要な写真展でした。ST KILDAは近代文明に振り回された結果無人島となったのですが、しかしその延長上の文明社会で私はその土地の写真を見ている訳で(撮影しているのも精密デジタル機器ですし)、写真を撮る私たちはどうあるべきなのか、と思い悩む場でもありました。

 

ちょっとだけST KILDA風写真。

FUJIFILM GFX100S, GF50mm F3.5R WR, ƒ/3.5 1/340 50 mm ISO 200

 

嬉しかったのが、現地で写真集を購入したら加藤さんにサインを頂けたことです。大変気さくなお方です。私はミーハーな方ではないと思っていて、今までサインというものに左程興味もありませんでした。が、「サインしましょうか?」と申し出て頂いた瞬間即答でお願いします!と言っておりました。目の前で自分の写真集にサインが入る。初めての経験ですがこれはテンション上がりますね。今日は写真展で写真集を買えばサインがもらえる!という成功体験wが深く脳裏に刻まれた日です。味を占めちゃった。(写真集は写真展とはまた違った良さがありました。ST KILDAのイメージが湧くのは写真集かも)

 

エンボス加工がカッコいいぞ!!!

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/4.0 1/300 120 mm ISO 3200

 

ここからは私個人の話です。えらいサイン話長かったですがもちろん写真展を見に行った目的はいくつかあって

  • GFX100Sでちゃんとした(プロの)写真家が撮影した写真を見たい
  • 更に言えば風景写真が見たい
  • GFXで撮影された大きなプリントが見たい

といった感じ。

兎にも角にも「GFXで製作された作品に触れたい」というのが主眼でした。というのも、最近「今後GFXや写真とどう関わっていくか?」という考えに頭を悩ませているからです。写真上手くなりたいという思いは一貫して持っていますが、自己流&自己満足でやってきたので自分が上手いのか下手なのか分かりません。名声を得たり有名になりたい訳では無いはず。〇〇越しの私の世界はやりたくない。自分の写真をもっと論理的かつ客観的に評価分析したい。でも評価軸は絶対なのか相対なのか?そもそも何を上達すればいい?プリントを楽しむ?撮れば撮るほど五里霧中。こりゃもー写真は哲学では…と思い悩む日々です。なので最近は写真集をいろいろ買ってみたり、写真展に行ってみたり、色々インプットを増やしている状態です。すぐに答えは出ずとも蓄積すればいずれ少しは自分の物になると信じて…

最近買った写真集の一部。

FUJIFILM GFX100S, GF50mm F3.5R WR, ƒ/5.6 1/180 50 mm ISO 3200

 

そこに今回の写真展の情報が飛び込んできたんですね。今の自分にはピッタリと思って飛びついた次第です。ST KILDA写真展を見て思ったのは「自然風景を撮りたいなぁ」と「半光沢紙にプリントしてみよう」の2つでした。前者な単純な影響ですが、後者はプリント活動の大きな指針になりそうで収穫です。今までは超光沢紙ばかりでしたからね。

後半はうだうだ悩み事でした。ここまでお付き合い頂いた方にはお礼申し上げます!(ここまで読んだという事は、同じ悩みを抱えているかもしくは突破した方かな?) おわり。

FUJIFILM GFX100S, GF50mm F3.5R WR, ƒ/5.6 1/2900 50 mm ISO 200