shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

黄金の海 #虫明・迫門の曙

虫明・迫門の曙、「むしあげ・せとのあけぼの」と読みます。難しいですねぇ。日本の朝日百選に選ばれている日の出スポットです。(ちなみに選定されているのは10箇所だけ。100選とは…)

岡山ブルーラインを走ると目に入る牡蠣筏。いつも美しい景色だと思いつつも、撮影スポットが分からず瞳に焼き付けるだけでした。今回、ふと思い立って調べてみるとこのスポットを見つけ、しかもハイシーズンという事だったので撮影に赴きました。

初めての場所だったのでどのレンズを持っていくか随分悩みました。日の出撮影なので望遠レンズは必須ですが、焦点距離のアタリがつきません。ズームにするか?単焦点か?300mmは必要か?いきなり大成功は経験上難しいことは分かっています。でも好条件になった場合、レンズが無いと後悔する事も目に見えています。

結局、

  • SEKOR A 150mmF2.8N
  • SEKOR C 210mmF4.0N
  • SEKOR C 300mmF5.6N

の3本を背負っていく事にしました。レンズだけで2キロ強、バイク移動でリュックに全機材を詰め込むので正直厳しい重量です。何時間も背負い続けるわけですから。特に300mmは最後まで悩んだものの、後悔したく無かったのでリュックにイン。幸いこの判断は正解でした。今回、1番活躍したのはこのレンズです。

この日は残念ながら曇りがちでベストな天候ではありませんでした。現地で一緒になったベテランのオジサン曰く「だるま朝日になってちょっと沸いた曇りから光芒が出て海はピンクオレンジに染まる」そうです。そんな好条件何年通っても巡り会うことは出来んでしょう…ベテランになると過去の写真を超えないといけないので、どんどんハードルが上がって大変なやつですね。私の場合は猿壺の滝がそうです。


前置きが長くなりました。今回撮影できた写真はこちら。日の出は残念だったものの、一瞬雲間から日が差すと牡蠣筏の浮かぶ海が金色に輝きました。美しい…

私は日の出ではなく、牡蠣筏をメインとして写真を撮りたかったので、今回のシチュエーションで充分満足な写真を撮ることが出来ました。漁師さんの船もいい塩梅に走ってくれましたし。でも次行く時は日の出も見たいですね。


太陽はずっとこんな感じで雲の後ろ側。存在感はあるんですけど。

日が差す前はこんな感じでした。派手さを求めない場合はこちらも好きな色合いです。1枚目の写真に満足しているものの、もう少しだけ水平線の雲が切れてくれたら!とは思っちゃいますね。

この朝の風景を撮影するために3時起きだったので、目的達成後はサッとモーニングを食べ、軽く走って手早く自宅に戻りました。もちろん帰宅後はお昼寝。この辺の体力マネジメントはしっかりしないと翌日がキツいですからね。20代前半はキツくてもこなしていましたが、30代になるとキツくても大丈夫なものの、そこへ立ち向かう気力が湧きません。まぁあるものを上手く使っていくしかないですね。