shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

柳谷観音 楊谷寺の紫陽花 vol.2

前回は「お寺と紫陽花」がテーマでした。今回は紫陽花そのものがメインの写真たちです。雨の日だったので基本的にアンダーな写真が多くなりました。というか前回のパステルな紫陽花は例外的な1枚ですね。


レンズやセンサー、写真そのものの出来を表す(褒める)表現に「立体感」というものがありますよね。実は私この言葉が苦手です。この言葉の定義がよく分からなくて…前ボケと後ろボケが綺麗なこと?超絶ボケで被写体が思いっきり浮き上がっていること?ハイライトとシャドウの階調がなだらかなこと?うーんよく分からない…あと、この言葉は多用されているので「立体感がある」と言っておけばとりあえずOK、みたいな風潮はあまり好きじゃないってのもあります。

 

ウダウダ書きましたが、自分の納得できる「立体感」の定義を探して試行錯誤している最中だ、ということです。そういう意味合いでこの写真は狙い通りに撮れました。合焦部の解像力、自然な前後ボケ、大きな背景ボケ、シャドウ部へのなだらかな階調…諸々の掛け合わせが綺麗にまとめられたと思います。

 

立体感に関することを書きましたが、私好みの描写は「リアルさ」です。シズル感と言えばいいのでしょうかね。この紫陽花、葉っぱはガサガサしていて、花弁を手のひらで触ると株全体が動くような気がしませんか?

 

「お寺と紫陽花」シリーズ。最近瓦がどうにも気になっていて、ついつい目がいってしまいます。

 

私が出向いた日はまだ三部〜五分咲きといった具合でした。ですが紫陽花の種類は結構沢山あったので楽しむことができましたよ。満開の時期なら華やかなんでしょうねぇ…人出も凄そうですが。この紫陽花は見たことない種類でした。椿の葉っぱと紫陽花がいい後ろボケになってくれています。

 

純白の紫陽花は清楚ですねぇ…小さな花弁が可愛らしいです。枯れてからハイコントラストモノクロで撮っても絵になりそうですね。ですが私は今の方が好きです。単純なのでお花は色付きがいいのです。