shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

PENTAX6x7とVelvia100試写

はじめに

PENTAX6x7、通称バケペンにVelvia100を詰めて撮影してきました。時系列的には先日までご紹介していたPRO160NSで撮った翌週だったはずです。

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散々「デカい!重い!目立つ!妙な汗かく!」と言った割には、ネガの現像上がりを待たずにポジで撮影するという暴挙。なんとなくちゃんと動いてるっぽいからイケるイケる!という軽い気持ちがベースにあり、夕暮れが綺麗そうなタイミングで自由時間があったので勢いで撮影しました。まぁ前週の撮影で疲れた&注目を浴びたので、ご近所の人口密度が低い屋外でしか使う気になれない、と思っていたところもあります。人間工学とは程遠い大きさ、重さ、ボディワークですからね…後付けの木製グリップは謎の高騰で2万円以上しますし。どうして。

 

失敗しないだけで嬉しいフィルム撮影

もちろん?結果は…大成功!妙な光線漏れやフィルムの装填ミス、露出ミス、手ブレ、ピンボケなく10枚撮れていました。なんだかそれだけでハッピーな気持ちになれますね。上手くやった自分エライねー、みたいな。特に私は露出計を使わないのでよく晴れた日中しか撮りません。なので、晴れた日ならなんとなく露出の塩梅が分かるようになってきました。それが合っているのも嬉しいです。

 

SMC Takumar 6×7 55mm F3.5

GFX100Sと組み合わせてたまに使っていたレンズですが、ようやく本来の?姿で使う事が出来ています。デジタルとの組み合わせは気に入っていました。これをフィルムで使った感想は…GF単焦点レンズの様な凄みはありません。超解像でもありません。しかし妙な説得力のある絵というか、解像と発色のバランスが良いのですかね、シンプルに「ああ綺麗な世界ってこんな感じだなー」と納得できるレンズです。フォーマットの力もあるのでしょうが。GFX100Sで使った時の方が特徴を感じました。

 

良い発色で綺麗な青です。清々しい。ハイライトも自然で綺麗。雲のシャドウには少しだけ凄みを感じますね。砂浜は意外と黒ツブレが無く、レンズの素性の良さが表れているのでしょうか。

PENTAX6x7, SMC Takumar 6×7 55mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ,Velvia100

そういえばGFX100Sで使った時にもゴーストが出ていました。でも絞りの形が良く分かって悪くないと思います。昔の古いテレビ番組だとすんごいゴーストが出ていましたよね。あれの綺麗verといった感じ。ただ、画面右上の周辺が怪しくなってきました。これがレンズ由来なのかフィルム由来なのか、はたまたデジタイズ由来なのか。

PENTAX6x7, SMC Takumar 6×7 55mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ,Velvia100

どんどん日が沈んで撮影条件が厳しくなります。この日はこの夕景で10枚撮り切るつもりでした。なので日の入り時間から逆算して○○分に1枚は撮らなきゃ!とテンポを刻んで撮影。

PENTAX6x7, SMC Takumar 6×7 55mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 ,Velvia100

 

SMC Takumar 6×7 150mm F2.8

実は持っていた150mmF2.8レンズ。父から譲り受けた防湿庫の奥にあった物です。夕暮れならSS稼げるから150mmでもイケる!と考えて持ち出しました。ファートスライトではなかったものの、少し使っただけでは特性が掴めず、現状はなんとも言えません。GFXで予習しておけばよかったです。

この時は山手の電線がキラキラと輝いていて、山は黒ツブレしても電線だけは写るかな?と予想して撮りました。結果は予想通りでにっこり。目立ちませんが淡路島の風車も写っています。しかし私が撮りたいイメージはもう少し望遠寄り。フィルムが大きいと望遠撮影は厳しいですねぇ。

PENTAX6x7, SMC Takumar 6×7 150mm F2.8, ƒ/8.0 1/250 ,Velvia100

太陽は低空の雲に隠れてしまい辛うじて光が差した瞬間。同じく波打ち際で撮影に勤しむ人を撮らせてもらいました。この時もバックのキラキラ反射している部分なら写るかな?人物は闇に飲まれるかな?と思っていたのですが、意外と残っていましたね。光はまだ有ったみたいです。

PENTAX6x7, SMC Takumar 6×7 150mm F2.8, ƒ/8.0 1/125 ,Velvia100

おわりに

バケペンでVelviaを使ったのは初めてでしたが、冒頭で述べた通り上手く撮れてハッピーでした。このカメラが現役だった頃、こんな写真が撮れればさぞ興奮したでしょう。しかし残念ながらちょっと私の好みとはズレた写真だったのです。。。

率直な感想は「えらいクドイギトギトの写真を撮ってもーた…」です。特に後半の3枚は胸焼けしそうですね。撮影状況は異なるものの小西六Peral Ⅲで撮った写真はもっと爽やかだったんですが。失礼な話ですが、ご年配の方が撮られる風景写真は少々クドイなぁと常々思っておりまして。何故マゼンタとコントラストでギトギトなんだろう?と疑問に感じておりました。今回の撮影でその理由が分かった気がします。なんて事はない、昔の写真はそうだったんだ、と。自分で撮ってみてよく分かりました。

とりあえずVelvia100との組み合わせはPearl Ⅲに譲るとして、モノクロやらまだ使っていないフィルムが何種類かあるので、自分にとっての最適解を探してみようと思います。次はフォマパンにしようかなー。

(なんだかんだ言いつつ諦めてないし楽しんでる)