一昨日はVelvia、昨日はETERNAときて、本日はクラシックネガで撮影した桜写真です。昨日一昨日も難しい難しい言っていましたが、このフィルムシミュレーションも難しい。というか桜の撮影自体が難しいのでしょうね。
誤解を恐れずに述べるなら、実物の桜ってきっと皆さんのイメージほど綺麗ではないと思います。「日本のJ-POP桜舞いすぎ」なんて言われるぐらいに日本人は桜好きですからね。良いイメージが刷り込まれちゃてる。で、実物の前にイザ立つと「思ったほどピンクじゃない」「花より幹や枝が目立つ」「そんなに密集してない」「人多い」なんてギャップの数々にフリーズするわけです。
あと、本当に桜好きで桜前線を追っかけて撮影されている様な方以外、年間で桜撮るのって1回か2回じゃないですか。少なくとも私はそれぐらいです。年1撮影のニワカではそりゃうまく撮れないのも道理。実力の最大瞬間風速が試される被写体なのでしょう。
冒頭2枚の写真はうまく撮れたと思います。クラシックネガ特有のハイライトのマゼンタが桜にマッチしていますし。空のシアンが程よく微かに差し色になって透明感が出ました。下の2枚は透明感は無いものの、燦々と降り注ぐ陽光がナンカイイカンジに仕上がってラッキーな写真です。クラシックネガは失敗すると油粘土みたいな描写になっちゃうので、嫌な気配からなるだけ遠ざかる様に現像しました。
今回の夙川では「ちょっと引いた桜を撮ろう」と決めて撮影に挑んでいました。私は被写体の一番いいところを大きく切り取るのが好きです。でも桜はそのアプローチが難しいですし、引の方が美しいのでは…とも思っていました。しかし実際に撮ってみるとやっぱりいつもの撮り方になってしまいますねー。その中でちょっと狙い通りになったのがこちらです。
最後の2枚はマミヤ645用の80mmマクロレンズで撮影しました。ここまでの写真はGF32-64mmですが、比べるとクラシックネガに合っている様に感じます。コントラストと発色が気持ち低いので(GF純正レンズ比)、少し円やかな描写になるのかもしれません。