shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

写真の話ならいくらでも - GFX会

はじめに

先日、TwitterだったXで合流させてもらっているBenさん(@Ben_ben_be)とGFX会を執り行いました。彼はGFXとライカで写真を撮り、趣味の別腹で珈琲の焙煎&販売もされている多才な方です(結構な沼の人ですが、彼の浸かっている沼は信頼できます)。数少ないGFXユーザーかつ居住地がそこそこ近いということで、GFレンズを持ち寄ってお喋りすることになりました。

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FUJIFILM GFX100S, GF110mmF2 R LM WR, ƒ/2 1/170 110 mm ISO 3200

私と彼の持っているレンズは全くラインナップが異なります。なので自分の持っていないガラスを試すことが出来ます。ライカ界隈ではこういう交換やお試し会をよく見かけて羨ましく思っていたんですよね。ネット上ですら情報の少ないGFレンズを触り、生の情報が交換できる貴重な機会というわけ。この予定は先週の月曜の時点で決まっており、週末を楽しみにして平日を乗り切ったと言っても過言ではないでしょう。

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FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/8 1/250 32 mm ISO 320

真夏の写真会

猛暑の日中ということで撮り歩きはせず、お喋りがメインです。Benさんおすすめのお蕎麦屋さんと珈琲屋さんをハシゴして、都合4時間ほどの会合でした。その間ずーっと写真、カメラ、レンズ、撮り方、現像方法、写真哲学、珈琲の話が止まることはなく。思いっきり話せてスッキリしました。しかしまだまだ暑い…残暑と言いたくないぐらいの熱気です。冷のすだち蕎麦とアイスコーヒーの美味しいことといったら!

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FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/8 1/350 32 mm ISO 100

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FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/8 1/600 32 mm ISO 200

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/1 1/60 ISO 3200

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FUJIFILM GFX100S, GF80mmF1.7 R WR, ƒ/1.7 1/110 80 mm ISO 800

マクロレンズ交換

持ち寄ったマクロレンズ。smc PENTAX-FA645 Macro 120mmF4とMakro-Planar T* 100mm F2.8 Y/Cの2本です。PENTAXの120mmは私が大変信頼しているレンズですが、AF化されているのでGFXで使うにはちょっとピントリングの感触が残念。対してBenさんのヤシコンマクロプラナーはMFレンズなので操作の感触はGoodで、135フィルム用ながら近接で試した限りは描写に問題ないとのこと(商品撮影に使っているそうです)。100mmの等倍マクロプラナー…いいな…MAMIYA645用の80mmマクロも持っているので全く必要ないんですけどね。マクロレンズって聞くだけでとりあえず欲しくなっちゃう。寄りたい!

FUJIFILM GFX100S, smc PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, ƒ/1 1/50 120 mm ISO 1600

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FUJIFILM GFX100S, Makro-Planar T* 100mm F2.8 Y/C, ƒ/2.8 1/110 100 mm ISO 3200

中望遠レンズ交換

GF110mmとGF80mmも交換しました。被写体はクウハクコーヒーさんのマスターです。「撮影させてもらってもいいですか?」「いいですよ!肖像権フリーです」「www では上手く撮れたらブログに載せても?」「大丈夫です⭐︎」という楽しい会話から一転、ドリップ中は大変真剣な眼差しでこちらも気合が入ります。(コーヒーはとても繊細で美味です。お店も若い方で賑わっていました。良い雰囲気です。)

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FUJIFILM GFX100S, GF110mmF2 R LM WR, ƒ/1.7 1/250 80 mm ISO 640

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FUJIFILM GFX100S, GF80mmF1.7 R WR, ƒ/1.7 1/250 80 mm ISO 800

久しぶりに触ったGF80mm。発色、解像、ボケ、画角、どれも好みでした。AFの挙動が用途に合わなかったのが残念です。仕様と用途の不一致なので仕方ないんですけどねぇ。ただ、フジにはこの路線をGF55mmで継続はして欲しくないですね…同じだったら暴れたくなるかも。

写真の話

色々話した中で特に興味深かったのは現像と葛藤の話です。Benさんの現像手法は、自身の見る「美しさ」を表現するための確立したメソッドがあり、非常に論理的でした。そして仕上がった写真には一貫性があります(インスタのタイムラインが分かりやすい)。対して私は「Lightroomのパラメータをグリグリ動かして一番気持ちいいところで止める」の繰り返しです。同日の写真でも同じ現象にはなりません。フィルムシミュレーションVelviaで現像した次の写真はクラシックネガだったりします。彼と比較すると(よく言えば)感覚派ってところでしょうか。GFXという共通項で集まっていますが、同じなのはホント機材ぐらいで、写真の奥深さを改めて実感しました。

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FUJIFILM GFX100S, GF32-64mmF4 R LM WR, ƒ/4 1/3800 32 mm ISO 200

また、自分の写真の方向性に自信はあるがそれで良いのか?という葛藤の話もあったりで、こちらも非常に有意義な会話でした。私は常々、芸術やアートがサッパリ分からず自分の写真もそういった要素から遠いなぁと感じています。ストレートで分かりやすい炭酸飲料の様な写真ばかりで珈琲やお茶の様な深みがないのでは?と。(炭酸飲料美味しいですけどね。三ツ矢サイダーとかマッチは大好きです) その反面、無い物ねだりでそう言ったアート的な要素への憧れもあり。気になっちゃうんですね。しかし、私と対極にあると思われるBenさんも別ベクトルでの葛藤はあるようで、変な話少し安心しました。どんな人でも少なからず悩みながら撮っているのだな、と。ならばその時々で自分のベストを目指せば良いなと(ひっそり)決意を新たにしたのでした。

夕方以降はお互い別件の用事があったので名残惜しくも解散です。予定が無かったら夜まででも喋っていたかも。この後は駅まで少し写真を撮り歩きました。喋った後は撮らなきゃね。終わり。

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FUJIFILM GFX100S, GF110mmF2 R LM WR, ƒ/2 1/9000 110 mm ISO 200

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FUJIFILM GFX100S, GF110mmF2 R LM WR, ƒ/2.5 1/3000 110 mm ISO 200

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FUJIFILM GFX100S, GF110mmF2 R LM WR, ƒ/2 1/6400 110 mm ISO 200

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FUJIFILM GFX100S, GF110mmF2 R LM WR, ƒ/2 1/250 110 mm ISO 200

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FUJIFILM GFX100S, GF110mmF2 R LM WR, ƒ/2 1/450 110 mm ISO 200