shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

ゼンザブロニカ C2を購入しました

はじめに

タイトルの通り、ブロニカの「C2」モデルを購入しました。レンズはNikkorの75mmF2.8です。昨年の6月にローライコードを購入してから中判フィルムカメラにすっかりハマっています。二眼レフが3台、父から引き継いだペンタックス6x7、蛇腹カメラの小西六Pearl Ⅲ …ハマるというより沼ってますね(笑

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FUJIFILM GFX100S, GF35-70mmF4.5-5.6 WR, ƒ/4.5 1/200 35 mm ISO 1600

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ブロニカは前々から気になっていたものの、6×6フォーマットのカメラがこれ以上必要か?という正論が邪魔をしてずっと購入を見送っていました。また欲しいモデルはC2のみだったのですが、大人気S2の影に隠れて出物も少なく、買おうと思える品が無かった側面もあります。しかし先日良いものを見つけ(てしまっ)たので購入し(てしまっ)た次第です。

 

ボディについて

雑感

曰く「デカい」「重い」「うるさい」の3拍子揃ったカメラですよね。ただ、個人的なファーストインプレッションは「思ったより小さい」「全然重くないというか軽い」「思ったほどうるさくない」という大変好意的なものでした。普段からGFXで鍛え、ペンタックス6x7で限界を感じた身の意見なので極論かもしれませんが。。。大きさとしては二眼レフとそんなに変わりませんし、重量は標準レンズのニッコール75/2.8を装着して2kg未満、GF110mmでのGFXと同じです。あとシャッター音。「神社の境内で撮ると鳩が驚いて飛び立つ」という逸話がありますね。でも流石にこれは盛り過ぎかと。「猫が逃げる」「赤ちゃんが泣く」ぐらいじゃないですかねぇ。

ハッセルじゃないの?S2じゃないの?

中判カメラの代表格はローライフレックスハッセルブラッドかと思います。ゼンザブロニカは「和製ハッセル」と呼ばれるぐらい。私が今回ブロニカを購入した理由の1つに「中判フィルムで超広角を撮りたい」というものがありまして。ブロニカには40mmのレンズが、ハッセルにはSWCの38mmがあります。ですがSWCは一眼レフじゃない。ピントも目測。フィルム代が高騰する令和の日本でここまでリスキーなカメラを使う勇気は私にはありませんでした。あとフツーに予算の都合です。ハッセルもローライも買えないよ。。。

ではなぜC2なのか。大人気S2ではないのか?これも理由は単純で「ギミックが多いカメラは嫌」というもの。古いカメラですからね。なるだけシンプルな方が機構として安心できます。イタ車の電子制御に不安を感じるとの同じ心理。それにフィルムバックを交換するような運用はブロニカではやらんだろう…という考えもあります。私の場合そいういう撮り方はGFXが担当してくれますから。

レンズ

GFXでトプコールを使いたい

ブロニカを購入した理由の1つは先に述べた通り超広角が撮りたかったからですが、もう1つありまして。それが「GFXで東京光学のレンズが使いたい」です。私の手持ち二眼レフの1つが東京光学製のプリモフレックスなのですが、このレンズの描写が大変気に入っているのです。繊細かつ(陳腐ですが)立体感のある描写でGFXで使ってみたい!と常々思っていました。しかし当然二眼レフはレンズ取り外せません。そこで色々調べた結果、ブロニカ用のゼンザノン100/2.8は東京光学製で描写もイメージに近そう、と分かったのです。こちらはまだ入手出来ていませんが、焦らず程度の良いものを探しています。ブロニカって酷使されたのかボロボロの品ばかりなんですよね。

試写と感想

ブロニカの優位性の1つとして「中判でニッコールレンズを使える数少ないカメラ」というものがあります。他は…マキナ67とマーシャルプレスぐらい?そんなニッコール人気に水を刺す様で申し訳ないのですが、私ニコン製品好きじゃないんです。。。ニコンという企業は応援していますし、日本のカメラ産業を牽引するのはニコンとキャノンであって欲しいとも思っています。最新のZシリーズの絵作りはフジの次に好き。光学性能も素晴らしい。EVFはめちゃめちゃ羨ましい!でもでもそれ以外は何もかも性に合わないんですよね…なので今までニコン製品は全く手をつけていませんでした。性に合わないなら買わなきゃいいだけですから。

なのでC2に付いてきたNikkor 75/.8もボディキャップぐらいにしか思っていませんでした。レンズ構成がクセノタール型なので描写は好みっぽいな…ぐらいで、100/2.8を手にいれるまでのツナギ扱い。ヒドイ話です。まーでも新しくゲットした古いカメラなので試写はするじゃないですか。とりあえずレンズ付いてるし。その結果を見てぶっ飛んだわけです。めちゃめちゃいい!!!(ようしゃく写真登場です。一挙ご紹介)

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

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ゼンザブロニカ C2, Nikkor-P.C 75mm F2.8, FUJIFILM PRO160NS

ニコンのクセノタール型、私の好みにピッタリでした。レンズ中央部の描写が非常に力強く、かつ精細でロクロクフォーマットにマッチしています。雲の写真、カブ(バイク)の写真、シャッター商店街の写真は特にお気に入り。ニッコールレンズに根強いファンが居るのも納得です。レンズにバッサリ切られた気分。試写した後も超広角レンズや100/2.8が欲しい気持ちは変わりませんが、しばらくはこの75/2.8をしっかり使って気持ちよくならねば!と思い直しています。

おわりに

試写の結果は衝撃でした。サイズや重量は問題なく、レンズも一気に気に入ってしまった。もう撮らざるを得ません。既に2本未現像フィルムがあります。久しぶりにモノクロも使っています。いや楽しみだ…!!!反面、3台もある二眼レフの影が薄くなってしまった事実もあります。ロクロクカメラ4台もいらないよ、という正論も健在。いずれは40mmと100mmも欲しい。どうしましょうかねぇ。。。贅沢な(おバカな)悩みは増えましたが、ブロニカC2のおかげでますます写真活動は楽しくなりそうです。改めてワクワクしてきました。ふふふ。おわり。