今年も彼岸花の季節がやってきました。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるように、少し秋めいた気温を期待するのですが、撮影はまだまだ暑かったです。毎年汗をかきながら、ついでに蚊に刺されながらの撮影です。
MAMIYA-SEKOR MACRO C 80mmF4
使ったレンズはMAMIYA645用のレンズを2本。80mmマクロと145mmソフトの特殊レンズコンビでした。どちらも使用頻度は低いものの良いレンズ。使っていて楽しいです。どちらもGFX100Sの1億画素に耐える描写だと思っています。
さっと撮影して好みの描写だと嬉しくなりますね。ニッコリ。
彼岸花としてはありきたりな背景ダーク写真ですが、背景に沈むおしべが美しい…定石は安定した良さがありますね。
伽耶院の景色
毎年撮影する場所は数箇所決まっていて、今年はその中で伽耶院にしました。自宅からそれなりに近く雰囲気もいいので好きな場所。彼岸花は一番の盛りにもかかわらず割と空いていて撮影しやすかったです。
MAMIYA-SEKOR SF C 145mmF4
ほとんど花の撮影にしか使っていないソフトレンズ。使いこなすのが難しいのです。単純にソフトになるだけでなく、ハイライトが暴れる暴れる。それをなんとかいなして(発生しない場所を探して)綺麗な部分を掬い取るような撮影なんですねぇ。まぁそれはそれで楽しいから使っているのですが(苦笑
マクロレンズと同じ黒背景。でもソフト効果でいい雰囲気です。このレンズを購入してからずっとやりたかった撮影方法にようやくトライできました。
彼岸花を撮影する時のフィルムシミュレーションは、Velviaとクラシックネガが多いです。どちらも彼岸花の派手な赤とマッチしている。Velviaは彩度が綺麗に映えますし、クラシックネガは「エモさ」が少し低減して使いやすくなります。クラシックネガはハイライトが飛びやすいので、ソフトレンズの光が暴れる特性と相性は悪いですが。でもソフトな描写にガラスっぽいハイライトがあるのは面白いです。目論見はうまく行ったので今後は他の被写体でも試したいですね。