隠岐 西ノ島の国賀海岸に行ったときの話です。断崖絶壁の絶景の中、悠々と草を喰むたくさんの馬を見ました。馬も絶景も普段の生活では無縁な存在ですから、この2つの組み合わせはとても新鮮で美しく特別に感じました。
上の写真、手前の崖の上に馬と牛が小さく写っています。下の写真は摩天崖や国賀海岸への道中で撮影したもの。カルデラをバックに牛さん悠々自適です。
馬や牛の存在は前情報で知っていたので期待していたぐらいですが、実際に対面すると最短10cmぐらいまで接近することになって、これはとても驚きでした。特に子馬は好奇心旺盛でグイグイ来る。ぽっと出の観光客を気にして愛想を振り撒いてくれる…正直かなり可愛かったです。
逆に大人の雄?はバイク以上の体格でちょっと身構えてしまいました。「ぶほっ!ぶほっ!」とか言ってますし。こいつに突っ込まれたら(バイクに乗っている自分は)負ける…ヤツは1馬力、V7さんは50馬力だけど絶対負ける!と感じたぐらいです。ちなみに普通にアスファルトの道路を闊歩していました。自由自在です。
ここからタイトルにある本題です。なんとなく、馬の写真作品ってモノクロが多い印象でした。記憶に残っている馬の写真はみんなモノクロです。常々「モノクロの馬は魅力的!だけど何故カラーではなくモノクロ比率が高いんだろう?」と思っていました。それは西ノ島で馬を撮影している最中も変わらず、普通にカラーで撮影していました。フィルムシミュレーションはクラシックネガ。これをアクロスに変えよう!と現地では思いませんでした。
が、家に帰ってきて写真を現像すると、どうにも違和感があるのです。現地で感じた馬の可愛さや魅力が薄い感じ。現地で短い時間触れ合っただけですが、馬って仕草に愛嬌があったり人間臭かったり、面白くて魅力的な動物だな、という感想を持ちました。この魅力がカラーでは薄い…どうしたものかと思案し、モノクロ写真が多かったことを思い出してフィルムシミュレーションを変えてみると…これが正解。上手く言えませんが圧倒的に「馬味」が増したのです。これか!これだからモノクロが多いんだ!撮影した時の感覚が一番蘇るのがモノクロなんだ!!!と妙に納得し、ちょっと気持ちよかったぐらいです(笑
仔馬の甘えっぷりは人間の2歳児って感じでした。
お尻出てますよ。
ポーズや動作がシンクロしてるんです。本人たちは示し合わせていないし気にもしてないでしょうが。
ということで今回の写真はモノクロオンリーで仕上げました。馬の魅力、少しは表現できたでしょうか?