はじめに
タイトルの通り、11月の中頃から1x.comに写真を投稿しています。1xというのは審査制の写真投稿サイト。「審査制」とある通り、アップロードするだけでは写真は掲載してもらえません。全ての写真はプロのギャラリー学芸員達に厳しく審査→選定されているそうです。
1xの存在は数年前から認識はしていたものの自分には縁遠い存在だと思っていました。写真沼にどっぷり浸かってはいますが、私は自分の事を「写真家」「フォトグラファー」「アーティスト」と思ったことは1度も無かったからです。アートや芸術は理解出来ず生理的にも受け付けないんですよね…アート?芸術?意味ワカンナイ。写真と長く関わって人生を楽しくしたい思いはあるんですけどね。
1xを始めた理由
では何故今になって始めたかというと…
- 友人に勧められ(てい)た
- 自分の写真の絶対的な評価が欲しかった
- povoのトッピングサービス「DAZN使い放題パック(7日間)」がサ終した
この3つが大きな理由です。特に③!!!
私はF1が好きで上記サービスを利用してレース観戦していました。残念ながら11月いっぱいでサービス終了してしまい、F1視聴のコストが爆上がりしてしまったのです。辛すぎる。仕方がないので恒常的なF1視聴は諦めて、その予算を1xに充てたわけです。(ちなみに1xにアップロードするためには有料のプロ会員になる必要あり)
本当は②が一番の理由です(笑
先に書いた通り私はアートがサッパリです。ついでにSNS写真界隈で流行りの「エモい」「日常」もピンと来ません。1xの掲載写真も半分くらいは意味不明。そんな私の感覚写真を、1xの実力ある審査員の方に見てもらいたかったのです。そしてあわよくば通用したらいいな、と。十何年写真をやってきて「写真ってわかんなーい」とは言いつつも自分の写真の土台をしっかり構築したかったのかもしれません。
さらに追加で理由を挙げるなら日本的な真実を写す「写真」ではなく、光で描く「photograph」をやってみたかった、という気持ちもあります。これはアートが分からないなりに、アートに近づきたい私の心の表れといったところでしょうか。
1xに投稿してみて
1xにアップロードされた写真は「Not Selected=落選(非掲載)」「Published=掲載」「Awarded=入選」の3 つに分類されます。風の噂ではPublishedは20%程度、Awardedは数%だそうです(正確な数字は公表されていない)。で、この記事を書いている時点での私のリザルトは…6枚アップロードし、3枚がNot Selected、2枚がPublished、1枚Awardedです。掲載と入選が半分も!本当に!?すごい!!!笑
(管理画面のキャプチャ)
Published=掲載された写真はこちらの2枚。1xでは投稿写真がPublished/Awardedされると認定画像が発行されます。カッコよくてアガる!
正直、箸にも棒にも掛からず失意のまま退会することになると思っていたので、望外の驚異的な結果です。当然最初のPublishedとAwardedは飛び上がって喜びました。1xの掲載写真はどれもハイレベル、構想→撮影→現像と作り込まれた作品ばかり。その中に自分の写真が仲間入りすることになろうとは…このお陰で自分の写真に少し自信が付きました。分かってないだけでちゃんとphotographできていたんだ、と。
Awarded写真あれこれ
さて、Awardedしてもらえた写真はこちらです。ちなみに一度Publishedされた写真の中から、再度選考を行なってAwardedされる仕組みの様です。
こちらは北海道の支笏湖で撮影したもの。今年の6月に会社の写真旅行で訪れました。当然「アートな写真を撮ってやるぜぇ」なんて考えは皆無で、楽しい観光気分でパシャパシャ撮ったうちの1枚です。支笏湖、綺麗ですしアクティビティも面白く、食事も美味しく、札幌から近いのでオススメですよ。
この日は気温が28度、湿度も高く、曇り空で鮮やかな絶景が期待できる天候ではありませんでした。しかしぼんやりと霞んだ湖面と背景の外輪山が印象的で、GFXの得意なシチュエーションだ!と喜んだ事を覚えています。パーンと晴れて光量があればスマホでもそこそこ写りますからね。
後処理として、1xへのアップロード用に写真は再現像しました。テーマ、狙いは「曇天と湖面の明るいトーンを限界まで引き出そう」です。1xの掲載写真は暗めの傾向が強くシャドウトーンが豊かな物が多いので、その逆を行ったら戦えるかな?という目論見。
また、(どう処理するのかサッパリ分からない)HDRの様なうねった光の写真ではなく、自分の感覚で美しいと感じる範疇の現像に留めよう、とも意識していました。どうせやるなら1xにウケる写真ではなく自分の好きな写真で勝負したかったのです。
あとは…構図は感覚です。Lightroomのトリミング画面でをあーでもないこーでもないと試行錯誤し、一番しっくりきたアスペクト比2:1を選びました。私の写真、だいたいこんな感じです。(上手く処理できなかった部分を切ったとも言える)
おわりに
正直、PublishedやAwardedは未だ確固たる実感がありません。しかし結果は結果。誇ろうと思います。
私は長く写真と関わり人生を楽しく過ごしたいと考えているので、その方針に対して1xは非常にポジティブな影響を与えてくれました。ここまで触れていませんでしたが、一般会員もアップロードされた写真を審査することができるのです。これがとても刺激になる。Lightroomで自分の写真を見返して「これだと選ばないなぁ」「どうしたらいいだろう」と考えるのはとても楽しいです。1xはこのまま継続して、他に色々経験し、いつか「趣味?フォトグラファーだよ」と言える様になりたいですね。