はじめに
あっという間に大晦日ですね。12月頭にあった忘年会の記憶は既に彼方、10月頃までしぶとく残っていた猛暑日は絵空事のようです。
今年はあまりブログを更新出来ませんでした。大きな理由として、仕事終わりの深夜に頭が回らず文章を書く気にならなかった事が挙げられます。家に帰る頃には脳みそはオーバーヒートしちゃってるんですよね。私は頭をフル回転させる職業なので…神聖な趣味に仕事が悪影響を与えているのは人生の損耗…ですがどうにもなりません。やむなし。
さて、1年を振り返ると今年はGFX100IIとFujica GS645W Professionalの2台のカメラを購入していました。どちらも富士フイルムの中判カメラ。己のスタイルがしっかり確立している様子が購入履歴から伺えますね。 どちらも大変気に入っており、来年以降も主力カメラとして活躍してもらうつもりです。GFXの方は1年使った後にしっかりレビュー予定ですので、2024の締めはGS645Wとします。
(夏休み、隠岐の島にて。カメラ本体とその時ベルビアで撮った写真)
購入時の思考
GS645Wを購入した理由はいくつかありますが
- 645フォーマット
- コンパクトボディ
- フォーカスはゾーン or 目測
辺りが挙げられます。この条件を満たすカメラを探しているときにGS645Wの存在に気付いた感じでした。
「645」「コンパクト」は当時メインで使っていたゼンザブロニカC2が「運用的」に大きく重かった反動です。しっかり撮影する際にGFXとセットで持ち出すと私の許容範囲を超えてしまったのです。単体で使うならどちらのカメラも軽快なんですけどねぇ。
「ゾーン or 目測」は最も重視した点です。スクリーンでバッチリピントを合わせるのではなく、被写体との距離を意識して撮影したくなったから。これもブロニカC2が引き合いに出てしまうのですが…綺麗なスクリーンで写真を撮り続けた反動でしょう(人間とは勝手なものです)。
小並感な感想
そんなこんなで入手したGS645W、フィルムのファーストロールからぶっ飛びました。めちゃめちゃ写る!レンズ性能が物凄いです。このカメラは1983年発売と聞いています。中判カメラとしては新しい部類なので、1950年台のカメラを多く使ってきた私は衝撃的でした。
操作感も期待通りです。被写体を見つけると同時に露出&ピントを決定→セット、構図は見つけた瞬間決まっているので悩みません(実際にはこの3つを常に考えながら世界を見ています)。この撮影スタイルだと被写体を決めた時点で撮ったも同然。お前はもう撮っている!645フォーマット由来の撮影枚数の多さも助けとなりシャッターは軽快です。何を撮るか常に脳内処理しながら澱みなくスナップ。自分の全リソースがが撮影行為に割り当てられている実感があって快感ですよ。楽しい楽しい!
この夏に撮った写真たち
フィルムはPRO160NS、GOLD200、LOMP CN800を使いました。撮影スタイル的にもネガが合ってる気がします。
おわりに
ということで、やりたかった操作と欲しかった写真が一度に手に入りました。軽快な撮影はGS645W、綺麗なスクリーンで撮りたければブロニカC2、夢見ごごちならローライコード、中判フィルムカメラでの撮影スタイルが固まってきた気がします。フィルム流通&現像の不安定さやランニングコストの高騰は逆風ですが、可能な限り長く楽しみたいと思います。
この記事を書いている時に気付いたのですが、ピックアップした写真はどれも夏のものでした。暑いのは苦手なので毎年写真撮影に苦慮する季節です。暑さにうんざりしながら撮影するので、濁った印象の写真になりがちです。しかしこのカメラで撮った写真は、どれも夏の輝きがしっかり定着されていて好印象、「夏を楽しもうと頑張ってたんだなぁ」と思える写真たちでした。単なる撮影機ではなく、撮影者に良いフィードバックをくれるカメラは愛着が湧きますね。
最後に、本年も当ブログに足を運んで頂きありがとうございました。2025年も可能なペースで更新を続けるつもりですので、どうぞ宜しくお願い致します。それでは良いお年を。