上限の月、月齢7の頃に、月の明暗境界線にアルファベットの「X」の様な形が見えることがあります。GWの5/3にちょうどこの現象が観測できたので撮影しました。
明暗境界線の下から1/4近辺に「X」っぽい影があるのが分かるでしょうか?
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撮影データ
場所:兵庫県神戸市自宅
赤道儀:Higlasi-2CES(月追尾モード)
カメラ:FUJIFILM X-T2(無改造)
レンズ:SHARPSTAR 60ED + BORG TC×1.4 + TELEPLUS PRO300 3XM
露出:1/160秒100枚, ISO1600
加算平均合成, ウェーブレット補正:Registax6, 画像処理:Lightroom
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拡大図。
月面Xは上限の月の頃に必ず観測できるわけではなく、チャンスは年に数回程度。今年はあと7/1, 8/29, 10/27の3回観測の機会があります。また綺麗な「X」形に見える時間は30分程なので結構シビアな条件ですね。私が撮影した時もベストのタイミングは逃してしまい、大文字の「X」というよりは筆記体の小文字「x」っぽくなってしまいました。
この日は風が強く雲も行ったり来たりと撮影の条件は悪かったです。しかし上空の気流は安定していた様で、意外とシャープな写真が撮れていました。今年に入ってから月の撮影に力を入れて来ましたが、月面Xを撮ることは1つの目標だったので、達成できて嬉しいです。