shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

MAMIYA SEKOR A 150mmF2.8N試写

マミヤ645用のオールドレンズSEKOR A 150mmF2.8Nを購入しました。ネット上の数少ない情報からすると、マミヤ645用レンズの中では上位に入る性能だそうです。

マミヤはこの150mmという焦点距離にはかなり力を入れていて、SEKORレンズはC150/4, C150/3.5N, A150/2.8Nと3種類もあります。フルサイズ換算95mmぐらいなんですが…なんでこんなに作ったんでしょうか。まぁ選択肢が多い事は有難くも贅沢な話ですよね。

しかし残念なことに、このA150/2.8Nは非常にタマ数が少ないく入手性は悪いです。ここ半年ぐらいずーっと探していたのですが、美品はなかなか見かけず、出物があっても高額(3諭吉以上)でちょっと踏み出せない感じでした。GFX50Rで使うと換算120mmのちょうどいい中望遠レンズになるので是非とも入手したく、気長に探していたところ、先日ようやく手ごろな品を発見→即お迎えした次第です。早速散歩しながら近所を撮り歩いてきたので、どんな描写なのかをご紹介します。


まずは百日紅と紫陽花の写真です。どちらも絞り開放。自然な色合いで好感が持てますね。解像力も十分な感じです。

現行のGFレンズと比較すると少しコントラストは低めかな?でも嫌な感じはしません。(電車の顔が隠れているのは撮り鉄的にはアウト…?)

個人的に気に入ったのが、最近ファームアップで追加されたクラシックネガとの組み合わせ。絞り開放の周辺減光を使うと良い雰囲気になります。少しだけ露出アンダーにすると、夏の鬱陶しい空気が表現できる気がしますね。(逆にGFレンズは露出オーバーにすると爽やかな雰囲気になります)

最後はモノクロで。今回は電車の写真以外、全部絞り開放でした。F2.8→F4.0→F5.6と絞るほど描写は安定しますが、開放でも十分な緻密さだと感じます。十分な解像力とボケ量が周辺減光と相まって面白いですね。

中判レンズは明るさの割に大きいという弱点があります。しかし、絞り開放でしっかり使えてボケも大きい、という特性は大きな利点と言えるでしょう。フルサイズ用の高価な現行品レンズは開放でも高性能な物がありますが、サイズとお値段は少なくともマミヤのレンズ以上ですからね…GFX50Rはボディ価格が大幅に下落していますし、案外良い選択肢かもしれません。