shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

GFX100Sで撮る伏見稲荷大社 vol.1 - PRO Neg.Hiの日

GFX100Sを入手して2回目の週末です。会社周りで繰り返したテスト撮影のおかげで手に馴染んできました。そろそろ何処かに持ち出してじっくり撮りたい…と思い、行き先として京都の伏見稲荷大社をチョイスしました。京都は大好きな街ですがここ数年はインバウンド激増に伴い敬遠していたんですよね。しかし昨今はご時世柄、週末でも人出はまばらとのこと。緊急事態宣言も明けたので久しぶりにお参りすることにしたのです。


前日は雨、当日はギリギリ雨上がりという天候状況でした。濡れた石畳や鳥居が待ち構えていると思うと移動中の時点で既にワクワクしています。薄暗い稲荷のお山は今までの装備だと厳しい撮影になっていたはずですが、GFX100S × GF80mmF1.7の組み合わせなら恐るるに足りず。ISOの低速SS限界はオートにしてなるだけ低感度で高画質に、フィルムシミュレーションはPRO Neg.Hiにして光と質感をヌメっとしよう…事前シミュレーションが捗ります。特に現状はRAW現像できないので、撮影時に露出とWBは相当気にする必要があります。テンポ良く撮影できる様にカスタム設定をいくつか用意しました。この事前準備は大成功、おかげでイメージ通りの写真を沢山撮ることが出来ました。特にPRO Neg.Hiは薄暗いお山にとてもマッチしていて、撮影する度にガッツポーズでした。


私はFUJIFILMのカメラを使って10年弱になります。しかし世間でよく言われる「フジは撮って出しでOK」という意見は否定的でした。撮って出しjpegが優秀なのは賛同できますが、マスクを使用した細かい調整や、鑑賞媒体(モニターやプリント)を意識した絵作りはRAW現像でなければ!と考えていたからです。しかし今回の写真はどれも満足していますし、撮影時に被写体毎に調整した設定が功を奏しているのを見ると「してやったり」という喜びも感じています。

もちろん

  • GFX100Sのスーパー性能に助けられてもう何をどう撮っても凄い
  • 後でRAW現像すると撮って出しよりも更に完成度が上がる

可能性もありますけどね…それではここからお写真です。


凛々しい「吽」稲荷様。この構図好きなんですよねぇ。

ハイライトからシャドウへのトーンが素晴らしくゾクゾクします。吸い込まれそう。

森の細かい葉っぱが気持ちよく解像した写真が撮りたい…と以前から思っていました。GFX100Sでその願いはようやく叶いました。嬉しいですねぇ。

落花しても尚美しい椿。先日の見頃の椿とは美しさの種類が全く違いますね。

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今回、RAW現像と撮って出しでは「写真を完成させる」という目的に対してアプローチが違うと感じました。RAW現像は全ての可能性を組み合わせて最高の写真を作る、撮って出しは完成イメージを想像して限られた手段を駆使してその場で撮り切る…といった感じです。なのでどちらも同じ写真に帰結してもRAW現像は全能感が得られ、撮って出しは予測的中の満足感があるのでしょう。楽しさの質が違うのです。