shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

ブルーのノスタルジックネガ

はじめに

GFX100Sに実装された新しいフィルムシミュレーションのノスタルジックネガ。何度か記事でも取り上げた通り、試行錯誤をしているものの未だ使いこなせていません。

www.shigiphoto.com

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(五里霧中、ヨドコウ迎賓館、そしてこの記事の撮影はそれぞれ1週間以上期間が空いています)

 

何が悪いのか、どうアプローチしたら良いのか、サッパリ分からず放ったらかし気味にしていました。何度か試しては見たもののどういう場合に「良い」になるか定量的に測れずションボリする始末。購入から1月弱経過してAdobe LightroomもGFX100Sに対応したのでアプローチを変える事にしました。

 

「よし、RAW現像で自分好みに調整してしまおう。ベースは自分のイメージ、ノスタルジックネガはあくまで味付けだ」

 

そうすると撮影中もちょっと見方が変わってきます。自分がいいなと思ったイメージにノスタルジックネガレイヤーをうっすら重ねて見る様なイメージでしょうか。ちなみにVelviaやクラシックネガは透明度0%、ノスタルジックネガは70%ぐらいな感じです。

そうして撮影するうちに気づいたことがあります。それはノスタルジックネガの売りであるアンバーでなく、その反対のブルーが美しいということ。正確に言うとアンバーとブルーの対比が美しいんですね。気づいた時はこれだ!と思いましたよ。私の使う範囲内で、この傾向は他のフィルムシミュレーションには無かったはずです。

 

「アンバー」 × 「ブルー」 

実際の写真はこんな感じ。写真のベースはアンバー、差し色として右上のブルーが1枚に収まっていて気に入っています。

 

こちらの写真も1枚目と同じアプローチです。

 

ビール瓶がアンバーで、差し色のブルーは玉ボケ部分に乗っています。(何故ボケにブルーが乗ったのかは分かりません。。。)

 

「アンバー」マイナス「ブルー」

ここまではブルーの入った写真でした。そうすると当然「ブルーを抜いたらどうなるの?」と思いますよね。それがこちら。セピア写真とポイントカラーを合わせた様な色になりました。セピアやモノクロだとちょっと尖りすぎやり過ぎ…という場合に使えるのでは?と思っています。

 

おわりに

今日紹介した写真、ブルーの調整以外にもRAW現像時に思いっきり調整したパラメータがあります。それはコントラスト(正確にはトーンカーブ)。アンバーで軟調なノスタルジックネガですが、「軟調」の部分を完全に切り捨てています。トーンカーブを調整するときの目安はクラシックネガの輝度差。白飛び/黒潰れしない(もしくは一部だけ突破する)限界ギリギリまで攻める感じですね。

最早ノスタルジックネガとは呼べないかもしれませんが、自分好みの色合いを1つ増やすことが出来ました。なかなか苦労したものの写真の形で結果が出ると嬉しいです。

 

追記

写真を見返していると他にもブルー × ノスタルジックネガ写真があったので追記です。このブルーはどこから来てるんだろう…(2021/03/30追記)