先日、小西六(コニカ)の中判蛇腹カメラ パールⅢを購入しました。下のツイートでも述べていますが、購入の理由は「持ち運び可能な中判カメラが欲しい」というものです。私は普段カメラは持ち歩きません。日常をパシパシ撮影するスタイルではありませんし、所有しているGFX100Sや各種二眼レフカメラは大きくて重く、「撮るぞ!」な日は持ち出すものの普段の鞄に忍ばせたりはしていません。しかし、たまーに「この景色は撮りたいぞ!」というタイミングってあるじゃないですか。そいういう場合は一旦iPhoneで撮影してはみるのですが、画質の悪さに失望して画像を削除する…ということを繰り返していました。
コニカ パールⅢをゲットしました。狙いは「持ち運び可能な最高画質」です。
— shigitoki (@shiginununu) 2022年12月21日
GFXや二眼レフは日頃持ち歩くのは大変、でもiPhoneでは満足できない。そのスキマを埋めてくれることを期待して。 pic.twitter.com/5yWA0NNGW5
ある時ふと今まで視界に入っていなかった蛇腹カメラというものに気づいたんです。比較的軽量でレンズを収納すれば小型。その中でもパールⅢは120フィルム使用カメラながら135フィルム機並みのサイズでした。レンズはHexar 75mm F3.5で評判ヨシ。ついでに本体価格はお安く645フォーマットなので120フィルムで16枚も撮れます。これは今の自分にぴったりだ!
パールⅢは幸い球数が結構あります。私は外装が美品/蛇腹穴無し/レンズ&ファインダーに曇りアリ/その他最低限の動作はOK …という品をヤフオクで購入し、コニカを専門で扱っている修理店「芹沢光機」さんでメンテナンスしていただきました。結果、見た目は綺麗ですし動作もバッチリ!なのにトータル費用は3万円掛からずゲットできたことになります。良い買い物したなぁと我ながら感心w
少々恣意的な構図ですがiPhoneとのサイズ感はこんな感じ。うーん小さいぞ!でも手に持つとずっしり重量感はあります。重さは620g。
男性としては手の小さい私、でもギリギリ手のひらサイズと言えるでしょう。
では、ここからはパールⅢで最初に撮影した写真をご紹介。フィルムはフジカラーPRO 160NSです。記念すべきファーストショットはご近所の小径。645フォーマットなのでカメラを普通に構えると縦構図になります。645はセミ版と呼ばれたりしますし、中判フォーマット界のハーフ版の位置付けなんだな、というのをこの縦構図で実感しました。
レンズの描写は前評判通りよく写る印象です。フード無しの逆光でも個人的にはOK。コントラストの低下やフレアの発生も最低限です。でもちょっと色が濁るかな?
645フォーマットはGFX100Sのアスペクト比4:3と同じなので使いやすいです。最近3:2を見ると横に長いなぁって感じる様になってしまいました。二眼レフは1:1ですし。
PRO160NSはプリモフレックスとパールⅢの2機種で使っています。描写の違いとしてはプリモフレックスの方がクリアで高精細、レンズの性能も状態も優っている感じ。でもパールⅢがダメかと言えば全くそんなことはありません。フィルムの上にありのままの空気を定着させている印象ですね。
のっぺりした空。でも実際に肉眼で見てものっぺりしていました。そのまま写る。
雲間から少しだけ太陽が顔を出した瞬間。ありのままを写すので被写体はしっかり選ばないといけないかも。
写真はここまでです。16枚撮りということで割と気軽にシャッター切れる反面、しっかり被写体を選んで撮らないと駄作を量産することになるのかも。。。ただし撮影のためにはお作法に則って操作しないといけないので、無駄撃ちは避けられるかな。まずは何本か撮ってみて撮影スタイルを確立しようと思います。