昨年購入した小西六のパールⅢ、気に入って使っています。割と気軽にシャッターが切れるにも関わらず、645フォーマットで記録できるのは素晴らしいですね。畳むと薄くて鞄にコソッと入れておけますし。普段は通勤鞄に入れています。何本かフィルムは使っているのですが、まとめて現像に出すので撮影→現像上がりまで時間が経ってしまいました。
今回はタイトルの通りVelvia100で撮った写真の話です。上に記事で紹介した写真はフジカラーPRO160NSだったのですが、発色は地味目で「まぁ古いカメラだしこんなもんか」と思っていました。ネガフィルムの粒状性とレンズ解像力がバランス取れていたのでネガ専用機にしようかな、とも思っていました。しかしVelvia100のポジを見た今は違います。パールはポジ専用機です。
超逆光で古いレンズには厳しい状況です。流石にゴーストが発生していますね。でも無シングルコート(ノンコート)にも関わらず嫌なコントラストの低下がありません。低下がないどころか雲のシャドウ部のディテールは素晴らしい。完全に飛んでいるのは太陽だけですし。すごいすごい！
小西六 PearlⅢ, Hexar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Velvia100
1枚目も同じですが、空の明るい部分の水色と暗い部分の青がどちらも綺麗でしょう？色自体もグラデーションもGoodです。他のレンズでVelviaを使えばもう少し濃くなるはず。それがアッサリ仕上がっていてとても爽やかです。パールのヘキサーは少し発色に劣るのかもしれませんが、Velviaを使うと程よく彩度が下がって結果爽やかな仕上がりになるのかも。
小西六 PearlⅢ, Hexar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Velvia100
海の青と歩道の赤に驚いた1枚。特に海のアッシュブルーは見たことない色です。爽やかな空と濃い海が水平線を境に共存両立しています。Lrの線形グラデーションマスクで無理やり作った色ではありません。ポジを見た瞬間「なんてこった」と息を呑みました。
小西六 PearlⅢ, Hexar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Velvia100
