shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

GFX100SとMAMIYA SEKOR MACRO C 80mm F4でモノクロスナップ

ここ数日気に入ってご紹介しているレンズ、MAMIYA SEKOR MACRO C 80mmF4でモノクロスナップしてきました。というのも、このレンズは1億画素にも耐える解像力がありつつ、ちょっとざりったした描写や(等倍鑑賞時)、レンズ周辺に発生したバルサム切れがいい味になるのでは?と思ったからです。JPEG撮って出し回でレンズには手応えを感じていました。しかしみなさんの大半はこのレンズはご存知無いでしょう。ウン十年前の、それも特に大人気!バカ売れ!伝説!という性質のレンズではありませんから。

私が持っているのはこちらで紹介されている物の前期型です。

getnavi.jp

中判カメラ用なのでGFXに使ってもイメージサークルは問題なし。GFXに135フィルム用カメラのレンズを使う人が多いですが、なぜ無理して使うのか分かりません。645用ならコンタックスペンタックス、マミヤ、ブロニカ、選択肢はそこそこあってお値段も(コンタックス以外は)こなれています。各社の120mmマクロなんてどれも高性能なんですけどねぇ。デカくて重いから?

FUJIFILM GFX100S, MAMIYA SEKOR MACRO C 80mm F4, ƒ/8.0 1/850 80 mm ISO 200

この空の写真は気に入っています。上端、青空が覗いている部分のザリっとした解像から、左下の滑らかなハイライト部分まで、色んな表情の雲を塩梅よく描写しています。画角の全域まで超性能のGFレンズとは異なる面白さですね。

FUJIFILM GFX100S, MAMIYA SEKOR MACRO C 80mm F4, ƒ/8.0 1/900 80 mm ISO 200

一見のっぺりした空。ですが大きな画面で見てください。中間〜ハイライト域の階調が豊かでうっすらと雲の掛かった空が記録されています。GFレンズで撮ったら「見どころの無い覇気のない写真だなぁ」と感じたかもしれません。でもこのレンズは「何かあるかも」とちょっと期待させてくれる雰囲気があります。フィルムっぽいのかなぁ。

FUJIFILM GFX100S, MAMIYA SEKOR MACRO C 80mm F4, ƒ/8.0 1/250 80 mm ISO 250

万能なレンズではありませんが、GFXと組み合わせると、とあるベクトルで物凄く相性が良いのかもしれません。確かヤフオクバルサム切れありジャンク3000円ぐらいで買った記憶があります。気に入った写真が撮れて「可能性を感じる!」「雰囲気がいい!」思えるだけで、十分元は取ったかな。楽しめてる。