shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

旅の記憶が返ってきた - Rolleicord IV × Kodak Ektachrome E100

少し前にご紹介していた四国ツーリング、実はGFXとは別にローライコードも背負っていました。高知でお世話になった知人に「中判カメラ2台背負ってツーリングなんて変態やな!」とお褒めいただいたのは楽しい思い出です(笑

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このツーリングではKodak Ektachrome E100とFUJIFILM Velvia100の2本を使いました。今回はE100の方の写真をご紹介します。ちなみに手持ちのE100はこれが最後の1本。現在のお値段的に自分で購入することはもう無いと思うので、生涯最後のブローニーE100かもしれませんね。135フィルムはMARIXさんのポジが中身はE100らしく、ぜひ120フィルムも販売して欲しいですねぇ。

須崎から四国カルストへ向かう道中でたまらず撮った1枚です。キャンプ場の場所取りのために急いでいたので、寄り道をするつもりはなかったんですけどね。その辺のフツーの川と山でこの景色ですよ。撮らずにはいられない。

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Franke & Heidecke Rolleicord IV, Xenar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Kodak Ektachrome E100

四国カルストでテントの設営を終え、ちょっと開放的な気分に。高地のキャンプ場っていいですね。

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Franke & Heidecke Rolleicord IV, Xenar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Kodak Ektachrome E100

山の上から一気に太平洋へ。荒波や岩の雰囲気は和歌山に似ていました。

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Franke & Heidecke Rolleicord IV, Xenar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Kodak Ektachrome E100

大岐海岸にて。遠目でも素人はたじろぐ波でしたが、サーファー達は嬉々として飛び込んでいきます。凄いなぁ。

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Franke & Heidecke Rolleicord IV, Xenar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Kodak Ektachrome E100

朝、雲が晴れていく四国カルスト。風車と雲と陽光が良い感じに収まりました。そこまで狙っていた訳ではありませんが…嬉しい仕上がりです。

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Franke & Heidecke Rolleicord IV, Xenar 75mm F3.5, ƒ/8.0 1/250 75 mm ISO 100, Kodak Ektachrome E100

二眼レフは大きなスクリーンを見ながら撮っているので、ある程度仕上がりはイメージしやすいと思っています(ちなみに一眼レフは全く出来ません。何故なんだ…)。ですがイメージ以上の写真になって現像から返って来てくれるんですよね。これが楽しいんです。

GFXもローライコードも「くくり」は一応同じ中判ですが、仕上がった写真を鑑賞するときの視点や感覚が違う気がします。GFXの写真からは緻密なリアリティが放出されていて、それを浴びて情報を再体験する感じですが、自分の中の感覚が出てくる幕はありません。絵が正義です。逆にローライコード(フィルム)は絵を見て、そこを手がかりに自分の中の記憶や印象を使って情報を構築するイメージ、とでも言いましょうか。私はどちらも大好きです。一級品ですしね。

上にも書きましたが手持ちのE100は無くなってしまいました。持ち出す時は最後の1本ということで悩み…はせず、「今使わずにいつ使うのだ!」でえいやと装填、結果大満足の仕上がりでしたね。ここでお見せできるのは5枚だけでしたが、知人を撮ったり逆に撮ってもらったり。充実の12枚でした。