はじめに
4月の頭にGF250mmF4を使う機会がありました。私の趣味は写真とバイク、それとF1観戦なのですが、そのF1のレースが4月頭に三重県は鈴鹿サーキットで開催されたのです。年に一度のレース、観戦も撮影も気合いが入るというもの。今まではその時々で所有しているGFレンズを使っていたのですが、今年は望遠レンズで撮ってみたい!ということで、GFXシステムでは最長焦点距離のGF250mmを持っていくことにしました。流石に買うことはできないのでレンタルですよ。便利な時代ですねぇ。(レンズ本体に合わせて1.4倍のテレコンもセット)
第一印象
さて、レンズが大きな段ボールで届き、いそいそを開封すると…あれ、思ったより大きくも重くも長くもない?まぁイメージサークルが大きいだけで250mmF4のレンズならこんなモノかな、と思いながらフル装備状態でGFXに装着。大きい!かっこいい!!グッとくる!!!レンズ本体の質感は他のGFレンズと大差ありません。しかし大きいぶん存在感が違います。所有欲を満たしてくれる感じ。ちょっと欲しくなっちゃいました(笑
My rented gear. pic.twitter.com/jXKQ0fwoWP
— shigitoki (@shiginununu) 2024年4月3日
重量について
で、この状態だとめちゃめちゃ重くなりました。一脚に載せると片手で保持できません。あれれ…?調べてみるとGF250mmは約1500g、テレコンが400g、GFXが約1000g、一脚も約1000g、システム総重量4000gです。これを片手で持つのは厳しいですね。。。ただ、レンズとボディだけなら見た目も重量も想像より控えめです。私が愛用しているスパイダーのホルスターにぶら下げるのも余裕。注目を浴びることさえ気にしなければスナップにも使える範疇だと感じました。まぁいろいろ気を遣うご時世なので、このレンズで街中をスナップするのはよした方がいいでしょうね。
全てのGFレンズは腰にぶら下げられる pic.twitter.com/00Bk8dVcGv
— shigitoki (@shiginununu) 2024年4月5日
鈴鹿サーキットでF1撮影
一番の本番の話です。サーキットでF1 マシンを流し撮りするぜぇ!と意気込んでトライしたのですが…これがめちゃめちゃ難しい!!!カメラやレンズの性能云々以前の話です。焦点距離200mmで画面いっぱいにマシンを流し撮ろうとしても、まーったくダメ。そもそもフレームインしない。インしても追えない。追えても構図がまとまらない。現地で絶望。テレコンいらん!機材よりまず腕!レンタルしたときの自分何も分かってなーい!と一人ツッコミですよ。
現実的な話、素人は中望遠レンズでそれなりの大きさで撮影し、強トリミングするのが正解だと思います。「GFXで望遠レンズ使って大きく撮影したら最強じゃね?」と思ってトライしたのですが甘かった。。。サーキットで撮影している人たちの技量はスゴイです。尊敬します。ただ流し撮りにこだわらず、止め絵ならちゃんと撮れました。流し撮りはダメだーと気付いた後、素早くこちら路線に方向転換したのでアガリ無しは避けられたので良判断だったと思ってます。
で、サーキットの流し撮りがGFX100SとGF250mmで現実的なのか?という点についてですが、これは腕さえあれば結構なんとかなると思います。というのもこんな私ですら100ショットに1枚ぐらいの割合でマグレ当たり写真があったから。カメラの性能、レンズの性能、サーキット撮影のイロハ、全てを兼ね備えている方なら撮れるのではないかと。ただ、そいういう人は、もっと性能の良い機材を使えば確実なアガリを効率良く得られると思いますけどね(笑
iPhone Pro Maxは望遠レンズ付いてるヨー
気を取り直してランチ撮影です。このレンズの最短撮影距離は1.4mで最大撮影倍率は0.22倍です。私は身長165cmなので、爪先立ち&カメラを大きく掲げればこんな写真も撮れますよ、という例。人はiPhoneだけでランチ写真を撮るにあらず。GF250mmも選択肢に追加してあげてください。成せば成る。撮れば撮れるんです。鈴鹿サーキットで望遠レンズでしょーもないカレー写真撮ったの、私が初じゃないですかね(笑 これもいい思い出です。
F1に馴染みが無い方はご存知ないと思いますが、日本グランプリ中の鈴鹿サーキット内は大変な盛り上がりです。3日間の来場は20万人以上。広場にはたくさんの屋台が立ち並んでいます。そしてどのお店も美味しい!上のカレーも超しょーもないですが極めて美味でした。サーキット活動は疲れるので美味しい食事は嬉しい限りです。力が湧きますね。
AFについて
鈴鹿サーキットのF1流し撮りでは大苦戦しましたが、それはレンズやボディの性能限界ではなく、私の腕が足りなかったから。上手な方が使えば形になるのではないかと感じました。その可能性を感じさせてくれるぐらいの俊敏は体感しました。感覚としてはGF110mmより少し速いぐらいだと思います。GF32-64mm、GF45-100mmには届きません。GFXを日常使いしている方にはまったく不足無い動作だと思います。(金網越しのAF-C安定してました)
描写について
このレンズの描写はとても高いです。立ち位置的にもお値段的にも低いわけないですけどね。で、描写傾向はGF110mmをそのまま焦点距離を伸ばした様なレンズだな、と感じました。GF単焦点レンズなので解像力は極めて高く、同時に柔らかさも持ち合わせていました。私はF1撮影用の望遠レンズとして利用しましたが、バキバキに解像させるのではなく、柔らかさを生かしてポートレート撮影に使う方が合っているのではないかと思います。折よく娘ちゃんが小学校に入学&桜が満開だったので、F1の翌日早起きして撮影に行きました。くるくる回る娘ちゃんにしっかり合焦してくれて、前日の敗北帳消しだ!と嬉しかったですw
おわりに
本文中では(大敗北したので)触れませんでしたが、1.4倍のテレコンもレンズと同じく好感触でした。テレコンをセットで撮影しても描写&レスポンスに変化はなかった様に思います。テレコンだけで400gというのはちょっと重い気もしますが…ただ重量バランスは良かったので持ちにくい、ということはありませんでした。焦点距離が必要な方にはアリだと思います。
F1撮影が主目的のレンタルだったので少し思惑とは異なりましたが、GF250mmはとても良いレンズでした。購入はちょっと厳しいものの機会があればまた使いたいです。本文中に紹介しきれなかった写真を貼っておくのでご参考にどうぞ。おわり。