隠岐の旅、初日は隠岐の島に宿泊し、2日目は日帰りで西ノ島に渡りました。地元の方と少しお話する機会があったのですが「隠岐で一番景色がいいのは西ノ島」とのこと。確かに隠岐の島旅HPトップ写真は西ノ島の摩天崖と国賀海岸です。ただし初心者がHPを見ただけでは、どのスポットも魅力的に映ってしまうもの。そういう時に地元の方の情報はありがたいですね。
さて、隠岐の島から西ノ島は隠岐汽船のフェリー「しらしま」を利用しました。往路でお世話になった「おき」と同じ型っぽく見えますが、この便は隠岐諸島を巡った後に本土に行く航路です。なので地元の方や仕事で利用している人が多く感じました。船室の雰囲気が違うんですよねぇ。浮ついた空気をあまり感じません。
フェリーの中のMyBikeは3割増しでカッコよく見える(笑
西ノ島の滞在はフェリーの都合で10時から17時まで。摩天崖から国賀海岸まで散歩することは決めていて、その後は残り時間と相談して活動する計画です。なので到着と同時に摩天崖へ移動。道中はしっかり整備されていて走りやすかったです。観光バスが走っているのも見かけました。レンタカーを借りなくても、有名どころなら公共交通機関だけで巡れるのは便利ですね。
駐車場から少し歩くとこの景色です。景色一帯が国賀海岸と呼ばれている…のだと思います。個人的に今まで見てきた景色の中で一番ダイナミック且つ好きな場所でした。残念ながら湿度が高く少しモヤっているので、写真はクラシックネガで仕上げました。海のハイライトが綺麗でいい感じ!
この場所の大きな魅力として、放牧された牛や馬がたくさんいることです。単なる絶景ではなく、その中にノンビリと草をはむ牛と馬がいる。これが良いのです。四国カルストにちょっと似ているかもですね。
さて、ここから本格的にハイキングの始まりです。ちょっと分かりづらいですが、遠くに見える稜線の道をあるいて海まで下ります。距離は1.5kmぐらい?気温は30度オーバー、薄曇りながらも太陽の日差しはしっかり感じるコンディション。水分2Lと塩タブレットを持って挑みました。
ところどころこういう日陰がありますが、基本的に太陽を遮るものはありません。かなりキツイです。でも真夏でなければ下りはそんなに苦労しないかな。
歩くことに集中していたので道中の写真はナシ。海岸まで降りてきました。海抜0m地点で記念撮影し、すぐに引き返します。この時点で12時を過ぎていたので早くバイクまで戻って、お昼ご飯を食べに行きたかったんですよね。お腹を空かすために固形物は持ち合わせていなかったのですが、これは失敗でした。ここからの登りが超大変だったのです。。。
登りは下りの数倍しんどく、Apple Watchで計測したところ、海から摩天崖まで1.8km/60分/上昇高度255m、平均心拍157拍/分、最高心拍187でした。往路と同じくほぼ写真を撮っていなかったのですが、こんな感じの登りが延々続くイメージです。。。
心拍を常に見ながら登っていたので体がノックアウトされることはありませんでした。反面、丘を越えてもまた次の丘が現れて山頂が見えない…というのは精神的に厳しかったですね。砂漠を彷徨ったらこんな感じなんだろうか、とか、自分は登山向きじゃないな、なーんて悶々と考えていました。
行きしなは「わざわざ撮らなくても…」とスルーした摩天崖の標識、下から登ってきた後はこのシンドサを残すためにも撮らないと!と撮影しました。
それにしてもキツかったです。体力に自身の無い方、運動不足の自覚のある方はおすすめしません。しかしハイキングとしてはとても魅力的で楽しいコースでした。景色はずっと良好ですし植生も面白い。春か秋にしっかりと装備を整えて挑むのが良いと思います。そういえば、GFXボディと2本のズームレンズは重さを感じなかったのですが、首から掛けたGS645Wは最後かなり重く(邪魔に)感じました。腰にぶら下げるホルスター運用は体に負担が少ないのかも…!