shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

GFX100S × GF80mmF1.7 のファーストレビュー

FUJIFILMの新製品、GFX100SとGF80mmF1.7Rを購入してしまいました。GFX50Rを下取りに出せば手が届く事に気づいてしまったのです。まだ1日しか使っていませんが、現時点での感想を書いてみます。

(写真は友人のM10-P × SUMMILUX-M F1.4/50mm ASPH.をお借りして撮影。贅沢だ…)

 

デモ機を触った時の感想はこちらをどうぞ。

www.shigiphoto.com

 

GFX100Sの決め手

感想の前にまずは購入の決め手となった部分を挙げておきます。

  • 一般用途では最高画質
  • サイズ
  • 見た目
  • シャッター

私は常に「可能な限り高画質で写真を撮りたい」と思っているので、1億画素というスペックは非常にマッチします。光学系も1億画素を想定していますし。それに、あと数年は陳腐化しないだろうというのも後押しになりました。(私の好きな65:24アスペクト比にした場合でも5000万画素あるのは嬉しい)

「サイズ」「見た目」はGFX50R比になるのですが、まぁ単純な好みの問題ですね。ギュッとマスを集中させたデザインにやられてしましました。あとGF50mmと組み合わせると可愛いと思っています。

最後の「シャッター」はX-H1から始まるフェザータッチシャッターが好きだった、というものです。特に今日1日使っていて1番満足している部分で、非常にシルキーで官能的なシャッターフィーリングでした。最初に使ったカメラがレンズシャッターだったので、静かなフィーリングが好きなんですよね。シャッターを切った瞬間に「上手く撮れた!」という実感と共にこのシルキーなショックが手に伝わってくるのは気持ち良いです。(一眼レフの「ドカシャコン!」が好みの方には向かないかも…)


こういう湯気や霧は高画素機のパワーが発揮される対象だと思うんですよね。でもちょっと前ピン。カメラをまだ使いこなせていません。

 

GF80mmF1.7の決め手

  • 6×7版の105mmF2.8相当のボケ量
  • 大口径の見た目

以前Youtubeで立体感を「人の目の見え方からどれだけ乖離しているか(ボケるか)」と定義している解説動画があり、GFXと80mmF1.7の組み合わせはフィルムの6×7と105mmF2.8に等しい、というのを見て以来気になっていたのです。正直GFXシリーズはフィルムの中判カメラと比較するとボケ量は劣るので、その弱点を挽回するレンズが欲しかったのですよね。あと、単純に大口径レンズの見た目が好きなんです。大きなガラスを見ると気持ち良くなるタイプの人間なので…


最短距離で撮影。

 

試写しての気づき

基本的に非常に楽しく、軽快に、ボケ量を満喫しながら撮影することが出来ました。ただ「1億画素スゲー!」「ボケ量スゲー!」「カメラカッケー」みたいな記事はあまり好みではないので、とても良かった点ととても悪かった点を挙げようと思います。そういうベタ褒めはYoutubeや他のブログをご参照下さい。

(このカメラで注目されている点や、メーカーがPRしている点の性能や出来は素晴らしいです)

Good!
  • シャッターフィーリング
  • チルト液晶の引き出しフィーリング
  • 疲れないグリップ

シャッターフィーリングは先に述べた通り、チルト液晶はウエストレベル状態に引き出す時の感触が非常にスムーズで気持ち良かったです。GFX50Rはもっとガサツでしたし、バリアングルモニターの様に頼りなくもありません。FUJIFILMのカメラもようやく「官能性」を手に入れつつあるのか…と思える部分です。嬉しい。

3つ目のグリップの件、80mmF1.7との組み合わせで重量は1.7kg程のはずですが、3時間ほど撮り歩きしても全く腕や手は疲れませんでした。私はちょっと手が小さいので正直グリップは大きめに感じていましたが、平均的な男性ならもっと快適に使えると思います。


中央の木の存在感と背景のハイライト部の粘りは凄いです。この写真はイメージ通りに撮れて気に入っています。

 

Bad!
  • EVFの色&撮って出し

めちゃくちゃ青かぶりしています。LCDと全く色が違う。GFX100SはまだLightroomでサポートされておらず、RAW現像できないので撮って出しJpegしか運用できません。なので撮影時に細かく設定を調整しようと思っても、EVFLCDどっちを信用したらいいの?となります。というか乖離が酷すぎて疑心暗鬼に。軽快に撮影できるポテンシャルはあるにも関わらず、このせいで撮影に集中できません。しかもiPadに取り込んでみるとちょっと微妙だった→なのにどうしようもない、という体験は非常に残念。もともとRAW現像派でしたが撮って出しが嫌いになりました。。。(X RAW STUDIOはレスポンスの問題から却下)

20210301追記:EVFの色設定でB-5するとLCDに近づけることが出来ました


 いつもの海。絞り開放で最短付近だとフリンジは盛大に発生します。グリーンとマゼンタ両方出るので補正は面倒かも…

こういうヌメっとした水面はGFXならでは。

クラシックネガの夕日。なんかGFX50Rよりシャドウが強くなった気がします。

以上、1日使ってみた感想と、合間合間にサンプル写真を混ぜてのご紹介でした。購入検討している方の参考になれば幸いです。