shigiphoto days

FUJIFILM GFXシリーズで撮った写真をつらつらとご紹介。

二眼レフで撮る梅雨の森 - 鮮緑

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東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/11.0 1/1 ISO50, Velvia50

 

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この記事の時に、プリモフレックスとVelvia50で撮ったポジが現像から返ってきました。現像はなら写真くらぶさん。月曜の昼にレターパックで発送し、水曜の昼にポストに投函されていました。お仕事めちゃ速い…ありがとうございます。

撮影の話に戻ります。この日は緑のトーンをGFXで思いっきり撮ることが目的でした。ついでにプリモフレックスに詰めたVelvia50も撮り切ってやろうという魂胆でした。残りの枚数は8。たった8枚の写真を撮るためだけに二眼レフ、ミニ三脚、レリーズ、アルカスイスプレート…を持ち出したことになります。フィルム撮影機材の重量は1.5kgほど。GFXだけでも十分なのに1.5kgも余計に重量物を背負って山を歩いたことになります。シャッターウェイトレシオは187.5g/枚。重いです。

三脚に載せて慎重に構図とピントを合わせ、露出計(GFX)でSSと絞りも決め、レリーズで静かにシャッターを切ります。ミスは無い筈…とは思いつつも撮影時はちょと不安でした。そんな心配は現像上がりのポジをひとめ見て吹き飛びましたが。

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東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/11.0 1/1 ISO50, Velvia50

プリモフレックス君、どうも謎のゴースト?が出ます。曇天なので全く気にしておらず、フードを使わなかったのは失敗だったかも。これはこれで一期一会の光が入った様に感じるので私的にはオッケーです。完璧に撮りたければGFXを使えば良い話ですから。

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東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/11.0 1/1 ISO50, Velvia50

お気に入りの1枚。ラティチュードが狭いポジフィルムは階調を保つのは難しいとされていますが、この写真はとても上手く撮れました。あとこれをライトボックスに載せてルーペで鑑賞すると、シャドウ部が黒い光で輝いて見えるんです。嬉しくて気持ちの悪い声が思わず漏れたぐらいw

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東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/11.0 1/1 ISO50, Velvia50

GFXでも撮った写真。でも全然違います。ネット上では「自分はフィルムしか使わない!デジタルは未だフィルムに劣るからだ(過激意訳)」という意見を見かけます。が、個人的にはフィルムとデジタルは物も楽しみ方も全く別物で、比べる事自体が間違っていると思いますね。フィルムの楽しさはデジタルで完全再現は出来ないし、かと言ってデジタル無視するのは勿体なさすぎる。だから両方やるんだ!というのが私の意見です。やらざるを得ない。

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東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/18.0 1/2 ISO50, Velvia50

このハイライトの輝きよ…イイ。。。一見普通の構図ですが、チルト液晶もバリアングル液晶も無いカメラで撮るのは大変。カクーンと90度上を向かせ、バランスを崩さない様に三脚を調整し(卓上三脚なので結構難しい)、地面スレスレのスクリーンを這いつくばって覗きながら構図&ピントを合わせて撮りました。撮影時の記憶が一番残っているのはこの写真かもです。

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東京光学 Primoflex Automat L, Topcor 75mm F3.5, ƒ/11.0 1/1 ISO50, Velvia50

以上、プリモフレックスとVelvia50で撮った鮮やかな緑写真でした。上でも書きましたが、GFX100Sで撮った写真とはベクトルが全く異なりますね。GFXはジンワリとしたシャドウの階調、プリモフレックスはパンチのある鮮緑が特徴でしょうか。改めて見返して比較するのも楽しいです。色々な写真が撮れて楽しい撮影でした!