はじめに
今年も残すところあと1ヶ月になりましたね。12月は忙しくて機能しないので、実質今年はもう終わりかも…ということで、少し早いですが今年の写真を振り返ってみようと思います。
撮影機材は、昨年から継続してGFX100Sをとても気に入って使っています。ですがGFレンズのラインナップは結構入れ替わりました。それも2022年前半で落ち着き、後半はドップリと二眼レフにのめり込むことになりましたが…フィルム/デジタル問わず中判カメラばかり使っている状況です。数年前からは全く想像できない状態ですね。。。なのでこの記事も前半はGFX編、後半は二眼レフ編の2部構成にしようと思います。
写真盛りだくさんなので興味のある章だけでも十分かと思いますし、全部見ていただければお腹いっぱいかと。それではお楽しみください。
GFX100S編
常々、「私の好きな撮影は風景で行けない時はご近所スナップ!」と言ってきました。が、年々風景撮影の頻度は下がりスナップの比率が上がっている気がします。好みが変わったのではなく、遠くに撮影に行く気力体力時間が目減りしているから。仕上がった写真は風景/スナップで優劣はないものの、撮影時の楽しさが段違いなので残念なところです。ですが、今年は鈴鹿サーキットでF1を流し撮りしたり、久しぶりに天体撮影したり、GFXでの新しい撮影にチャレンジできているのは良い傾向だと思っています。
で、撮影を頑張ったことはもちろん、GFXシリーズの機材レビュー記事も頑張って書きました。特にGFX100Sの長期レビューは自分で言うのもアレですが力作です。まだご覧になっていない方は是非是非!
2022年をどういった切り口で振り返ろうかと考えたのですが、レビュー記事を頑張ったことにあやかって機材(レンズ)単位で写真を振り返りつつ、思ったことを書くスタイルにしますね。
GF110mmF2 R LM WR
私が所有している中で最も高性能で重たいレンズです。GF80mmとの入れ替えで今年購入したもの。ですのでまだレビュー記事はありません。一応、しっかり長期的に使い込んだ濃密な情報をお伝えしたいと思っていますので。(YouTubeの「レンタルしました!」系レビューとは違うベクトルにしたいなぁという考え)
このレンズは重量1010gと常用するには少々辛いところです。しかし換算87mmという焦点距離も相まって、被写体に注視した写真では凄まじい描写を見せてくれます。またGFX100SとLightroomの「スーパー解像度」を組み合わせるとディテールを保持しつつ結構拡大できます(記事トップのF1画像はこの方法で処理しました)。撮影可能な焦点距離のレンジは長い印象ですね。
GF50mmF3.5 R LM WR
私の所有しているGFレンズの中では最も古参の1本。軽いだけのレンズではないのです。こちらは長期レビューがあるので気になる方はご参照下さい。
軽いだけではありませんが、軽いので持ち出すハードルが低いのも確か。この「軽い」というのは絶対的な重量ではなく当社比でいいんですよね。自分が持っている機材の中で最軽量!と思えればOKです。逆にX100VやX-E4+XF28mmF2.8とか買っちゃうとGF50mmの出番は無くなってしまうでしょう。
写真を見返していて気づいたのですが、子供と出かける時のレンズはGF50mmが圧勝!ではありませんでした。GF110mm、GF50mm、GF32-64mmが均等に3割ずつといった塩梅です。いろいろ気を遣う事が多い子供のとのお出かけで、使用レンズが偏っていなかった。今のレンズラインナップが正解だったことが裏付けられた様な気になりました。重いレンズも頑張って運用している自分を褒めてあげたいです@笑
GF32-64mmF4 R LM WR
このレンズはGF110mmと同じく今年購入したニューフェイス。といっても入手したのは1月頭なのでほぼ1年使ったことになりますね。ということは次のレビュー候補筆頭はこのレンズかぁ。
GF32-64mm、気に入っています。もちろん気に入っているからこそ私のレンズラインナップに残っているんですけどね。良い点はGF単焦点レンズで撮影した写真と並べてもガッカリしないこと。悪い点は望遠端の画質が広角端に比べて落ちること。このレンズ、某価格比較サイトのレビューや口コミでは結構酷評されてたりするのですが「それ、あなたの趣味嗜好や撮影スタイルに合わないだけじゃ…」という意見が大半です。合わないから文句言うのはイチャモンですよねぇ。レンズに合わせて写真撮ればいいのに。
確かにGF単焦点レンズの様な超絶描写はありません(広角端には片鱗あり)。でもしっかり満足できる描写ですよ。望遠端の写真を多めにセレクトしておいたのでご覧下さい。少なくとも私は信頼しています。ただGF20-35mmの評判があまりに良いのでちょっとぐらついてますが@笑
二眼レフ編
今年の6月、ロクロクの日(6/6)にあやかあって二眼レフ(ローライコードの4型)を購入しました。や、他にもたくさん理由はありますよ…そちらは過去記事にまとめています。
主に使用しているフィルムはVelvia100。ポジフィルムの発色と立体感と透明感にノックアウトされてしまった形です。そしてフィルムの大量購入が始まる…お値段は高いのですが「今買わないと無くなるかも!」「今が一番安いかも!」という焦りがあったので突き進んでしまいました。この先どうなるか分からないですしねぇ。
これだけあれば躊躇なく使える! pic.twitter.com/i5uk9GRzNv
— shigitoki (@shiginununu) 2022年8月16日
ポジ鑑賞する機材も揃えてしまいます。私は近視が強いので視力を強化してくれる光学製品が好きなんですよね。双眼鏡や望遠鏡は楽しんでいましたが、ルーペもその部類だと気づきました。デジカメの写真を等倍鑑賞してニヤニヤしている方にはルーペ鑑賞オススメです。
ルーペ視点。
— shigitoki (@shiginununu) 2022年10月18日
実物はこの10倍ぐらい綺麗です。 pic.twitter.com/5IIl8jQhpT
皆さんご存知でしょうがフィルムにはポジとネガがあります(モノクロは現像代がお高く、自家現像は面倒なので除外)。ポジの性質が一通り分かってくると、当然ネガも気になりますよね。残念ながら120フィルムはものすごい「斜陽」状態なのでフィルムの選択肢は少なく、ネガは特に厳しい状態です。フジフィルムは既に生産しておらず、まだ入手は出来るもののどれも驚異的価格で手が出ません。が、Twitterのフォロワーさんから実用的な価格で譲っていただけることになり…この始末ですよ(その節はありがとうございました!)
おバカなのでブローニーフィルム大量に買いました。 pic.twitter.com/5f0qxwXrAq
— shigitoki (@shiginununu) 2022年10月1日
今手持ちのフィルムは2023〜2024年が使用期限のものばかり。強制的にあと2年はフィルムを撮ることになりそうです。買ってしまったフィルムはもう実質タダみたいなもん(現像代から目を背ければ…)なのでシャッターも軽いです。
Rolleicord Ⅳ
二眼レフの代表格はローライフレックスですよね。一眼レフはハッセル。最初に検討するとまずネームバリューから視野に入ります。が、この2機種はどちらも価格高騰が激しく、もはや神秘的価格とも言えるお値段です。私はカメラ機材にさほどブランドや箔は求めない(あれば嬉しい)タイプなので、ならばお値段の安いローライコードにしよう、ということで入手しました。
事前調査でクセナーレンズの性能は心配していませんでした。が、実際に撮影するとその高性能っぷりには驚きましたね。1957年ですでにレンズは完成の域にあったのだなぁと感じました。ではここから写真をどうぞ。全てVelviaで撮影したものです。
そういえば、私の所有している二眼レフには露出計がありません。最初はiPhoneアプリやGFX100Sを露出計として使っていましたが、最近はほぼ勘で露出が分かる様になってきました。ここで便利なのが渡部さとるさんの提唱する「感度分の16」法則。私は基本的に晴天下でしか撮影しないので露出は固定です(なので勘でもオッケーw)。1段ぐらいなら外しても案外大丈夫ですよ。
PRIMOFLEX
さて、前述した通り、フィルムを大量購入する程度にはローライコードに満足しておりました。描写はもちろん、しっかりメンテされた個体を購入したので操作感も気持ち良く爽快です。しかししばらく使ううちに、利便性という点ではいくつか不満も感じる様に。
- セルフコッキング欲しい(フィルム巻き上げとシャッターチャージが同時に行われる機構ね)
- レリーズが横方向の押し込みというのは手ブレの危険性大で気を遣う
- 晴天以外はスクリーン見えない
不満を感じていたのは上記3点です。特に2のレリーズ横押し込みはかなり神経を使うので、普通のボディに対して垂直に押し込むタイプの二眼レフが欲しくなっていました。では何を購入するか?二眼レフ機は1960年代に入ると急速に衰退するので、機能的に成熟し切った最後発のモデルを検討するなかでプリモフレックスを見つけたのです。不満点は全てクリアしている上にトプコールの評判は良さそうで、私の求める条件をしっかり満たしています。ちょうど良い状態でお安い出物があったのでサッと入手しました。
購入して使ってみると…使い勝手は予想通りで便利です。特にクランク式の巻き上げとセルフコッキング機構は超便利。操作感も儀式めいて楽しいです@笑 そして想像以上だったのがトプコールレンズの描写性能。もうキレッキレです。キレキレのピント面に120フィルム由来のボケが合わさってものすごい立体感を感じます。ローライコードとは特性が違うので楽しく使い分けられそう!
おわりに
この記事は@しむさん主催のカメラ系アドベントカレンダー【カメクラが沼へ誘う Advent Calendar 2022】の2日目の記事です。昨年に引き続き参加させて頂きました。25日まで毎日、あの手この手で沼からの呼び声が更新されるんですよ。リッチですよねぇ。おいでませ中判沼!!!
前日は@ぴろしさんのD500探訪記でした。ボディとレンズが増えるのは全部コロナのせい。
明日は@シュンスケさんのX100V記事です。神秘的価格!
実は愛用しているBenQのデスクライトはこちらの記事を参考にして購入していました。デスクライトいいよ!