はじめに
タイトルにあるように、先日手持ちのGFレンズラインナップをバッサリ入れ替えました。構成の変化はこんな感じです。
Before
- GF32-64mmF4 R LM WR
- GF35-70mmF4.5-5.6 WR
- GF50mmF3.5 R LM WR
- GF110mmF2 R LM WR
↓↓↓
After
- GF35-70mmF4.5-5.6 WR Keep
- GF45-100mmF4 R LM OIS WR New
- GF55mmF1.7 R WR New
バッサリといいつつも4本が3本になっただけなんですけどね。しかし旧構成から生き残ったのは以外にもGF35-70mmのみ。我ながら面白い選択だったなぁ、と。この辺の理由を今回はご紹介しようと思います。(GFレンズたくさん!とハシャいで集合写真撮ったりしてましたw)
キッカケはGF35-70mm
ビフォー状態で一番後に入手したのが35-70mm。その前は32-64mm、50mm、110mm、の3本体制でした。私の用途ではバランスが取れています。更に全てLMモーター搭載レンズなのでGFX界隈ではAFも快適な部類。ラインナップは完成していて特に出入りするつもりは無かったのですが、ふとした拍子に35-70mmを入手してしまったのです。その辺の経緯はこちら。
ある時フィルムカメラ売却用の写真を片手でパシャパシャ撮っておりまして、それがしっかりGFX写真だったんですよね。上の記事でも述べている通りiPhoneとして導入したのに、手軽さそのままでGFX写真がちゃんと撮れる。薄々気づいていたけどこいつ使えるぞ!イイヤツだぞ!となった訳です。
その時撮った写真はこちら。(ちなみにこのパール3は一夜にして嫁ぎ先が決まりました。GF35-70mmのお陰かな?)
この1年弱を振り返ると35-70mmは想定以上に利用率は高めでした。上手く使えば楽しく撮影できるんですよね。しかし、そうなるとラインナップに歪みが生まれるのも事実。毎週末バリバリ撮影してレンズを回せていれば問題ないのですが…ちょっと収まり悪いなぁこんなにGFレンズ必要かな?となった訳です。フィルムカメラも使っていますしね。(一番の問題は撮影機会が足りてないことかも)
焦点距離が合わなくなってきた
もちろん他にもちゃんとした理由があります。それは「GF32-64mmはちょっと広い」「GF110mはちょっと狭い」という画角の問題。私が好きな焦点距離は35mm換算で40mm〜75mmなのですが、広角端が換算25mmの32-64mmと換算87mmの110mm、どちらも感覚的にちょっと合わなくなってきたのです。それならGF45-100mmに集約できるのでは?と昨年末ぐらいから考えていました。
あと、主にイベント事で子供の写真を撮影する際、今までは32-64mmと110mmの両方を持って行き、状況の応じてレンズ交換していたのですが、これが億劫になってきたのもあります。撮影場所や自分の立ち位置が事前に読めないので、汎用性の高い焦点距離域のズームレンズ1本に絞りたくなりました。イベントでは大抵iPhone(本物)で動画を撮るので、その場全体の雰囲気はこちらに任せられる。写真は娘ちゃんにフォーカス出来るちょっと長めの焦点距離がいいのです。
ツッコミどころ
GF32-64mmはGF35-70mmに負けたの?
いいえ、そんな事はありません。単純な画質や総合力は32-64mmが完全に優っていると思います。今回手放すのは先にも述べた通り焦点距離が理由で、このレンズはとても信頼していました。心から「今までありがとう!」と言って送り出したい気持ちでいっぱいです。
私にとっての初めての信頼できるズームレンズでした。これがあったからGF45-100mmもイケるだろうと思えた、という基準にもなっています。
GF110mmは脅威のGFレンズって言ってたよね?
はい。長期レビューでそう述べました。ちょっと焦点距離が合わないけど使えば使うほど「イイ」とも書いていますね。。。
2年弱楽しく使ってきました。が、GF45-100mmを導入すると利用率が低下するのは事実。手持ちのレンズの中では一番高性能&高額なのでこれは残念です。GFレンズを防湿庫の肥やしにできるほど裕福ではありませんしね。それならいっそ…!ということ。
あと、光学性能は大満足な反面「絞りリングの感触が非常に悪い」事は手放す大きな理由の1つです。富士フイルムの製品にラグジュアリーさを求めるのは筋違い。無い物ねだり。分かっています。しかしGF110mmの絞りリングの感触は控えめに言って「クソ」。回すたびに気分は盛り下がりますし、光学性能とのギャップが大きなノイズとなって体に不調を来たします。入れ替えのキッカケはGF35-70mmの評価アップでしたが、最後のダメ押しは110mmの絞りリングでした。ここさえマトモならなぁ…あーぁ。
GF55mmいらないって言ってたよね?
GF55mmが発表されてタッチアンドトライした際「AF-Cのタコ踊りも電動ドリルも解消していませんでした!」と評しました。こき下ろしてますね…しかし記事ではちゃんと「(今は)買わない」としています。今ではないその時が半年経過して訪れたのです(笑
GF110mmを手放すと超性能なGF単焦点レンズが手元から1本も無くなってしまいます。これは寂しい。個人的にGF23mm、55mm、80mm、110mmのどれかは持っておきたいと思っているので。せっかくのGFXシステム、最高画質が発揮できるレンズが1本は欲しいのですよ。55mmはAF駆動モーターの問題はありますが、高速AFが必要な場面はGF45-100mmに任せることができるので、それ以外のじっくり撮影を楽しむ状況なら55mmは輝くだろう!という考えで購入に至りました。期待大です。
GF50mm超気に入っている信頼してるって言ってたよね?
GFX50R時代に新品購入したレンズです。とても気に入っていますし信頼度も抜群でした。が、ここまでの流れでお察しかとは思いますが、GF55mmを導入すると50mmの使用頻度は激減するでしょう。あとはお決まり「9防湿庫の肥やしは嫌!」理論の発動です。GF32-64mmと同じく寂しい気持ちでいっぱいですが、今は一旦手放すことにします。でもレンズラインナップは水物ですしね。そのうち買い戻す時も来るでしょう。GFレンズ1本だけにする事になったら50mmの出番だと思っています。ありがとうありがとう。
今後のレンズ運用形態
GF35-70mmは変わらずiPhone役、GF45-100mmはマルチロール機、GF55mmは撮影を楽しむレンズにするつもりです。私はGFXしかカメラを持っていないので撮影は全てGFX。そういう使い方をしていると「こんな事の為にGFX(やGF110mmを)買ったんじゃないんだけどなー」という時もありました。仕方ないんですけどね。ですが今後は45-100mmを主軸に「自分だけの楽しい大事な写真撮影」は55mmに任せようと思います。撮れる写真や撮る写真がガラッと変わる事はありませんが、気持ち新たに楽しく撮影できれば、自然と気に入る写真も撮れるでしょう。うーんワクワクしてきたぞ!
おわりに
最後に、楽しいGFXシステムをここまで育ててくれた富士フイルムさんに感謝を。ファンでも信者でもありませんし時にはボロカスに評することもあります。が、GFXシステムはとても信頼しています。ここ数年の写真生活はGFXがあったこそで、おかげで気に入った写真を積み上げられた実感もあります。これからの発展も期待しています。お金の許す限り今後も楽しんでいくつもりです。ありがとう!ありがとう!
追憶
最後に手放す事になった各レンズの写真を貼っていきます。色々楽しんだ思い出です。
GF32-64mmF4 R LM WR
冒険の夜明け。
高原でファミリー夏キャン。何を撮っても絵になるシチュエーション&何撮っても安定して写るGF32-64mmは良い組み合わせでした。総合力が高くバランスが取れたレンズって素晴らしい。この辺の信頼性はGF35-70mmにはありません。地味ですが大きな違いだと思っています。
夏が山を超えてきた。
日本のエーゲ海なんて呼ばれる牛窓。大きな街ではありませんが好きな場所で、年に1,2回撮影に行っています。こういう「気に入っていて年に数回訪れる」ところが増えていくと人生幸せな気がします。
GF50mmF3.5 R LM WR
京都スナップ。薄くて小型のレンズらしい使い方。1億画素を量産していることを忘れる軽快さです。
娘ちゃんの撮影にも大活躍でした。撮影がメインじゃない時にも心理的に持ち出しやすく、動く被写体にも結構合焦してくれます。今後この役割はGF45-100mmなんですよね。脳筋!!!しかし改めて写真を見返すと、絞り開放で寄れば(少し)柔らかく、絞ればキリリとシャープ。惜しくなりますね(笑
義理の妹ちゃんが作ってくれたサーターアンダギー。こういうなんて事ないシーンでもGFXで撮れるのが良いのです。GFXの積み重ね。今後この役割は35-70mmにお願いするつもり。
大雨の日。確か在宅勤務で、なんか撮りたいなー最近撮れてないなーでちょっとだけカメラを持ち出した。3-4枚だけ撮って満足して帰った記憶があります。
夜のお茶会。F3.5でも色々工夫して撮れば問題ありませんし、工夫するのも楽しいですよね。この夜は感度ちょい高めのモノクロで通してました。
GF110mmF2 R LM WR
「夏」を撮った。
鈴鹿サーキットでF1日本GPを撮ったのはいい思い出。年に一回だけ流し撮りをする日です。
年に一度だけ流し撮りをする日。2時間弱撮り続ければ、何枚かはアタリの写真もありました。中判カメラで撮ったぞ!という達成感がありますよw
他のレンズに比べて花の写真撮ってる率が高いです。花に限らず「さあ撮るぞ!」という状況の写真が多かったですね。気合が入っている時に選ぶのはこのレンズだったのでしょう。
最大撮影倍率が高いレンズではありませんが、こういう物撮り?にもよく使っていました。100Sならトリミング耐性も高いですしね。被写体の魅力を十二分に引き出してくれるレンズです。
画面の外側に太陽あるんだなーと感じる1枚。ハイライトが綺麗で嬉しかった。
いざさらば。